2022年のスーパーGT GT300王者である藤波清斗選手が、2023シーズンをもって日産/ニスモとの契約を終了することが判明した。ファンを動揺させる事態になってしまったが、新たに判明した事実をお届けしよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部
■確実なドライビングは一線級
藤波清斗選手といえばKONDOレーシングでの目覚ましい活躍が記憶に新しい。2022シーズンは相棒でありベテランのJ.P.オリベイラ選手とのタッグでGT300王者に輝くなど、そのシュアなドライビングには評価が高まっていた。
藤波選手といえばGT300での活動歴が長かったものの、一発の速さこそあれど、マシンをゴールラインを持っていくまでの安定感はなかった。しかしKONDOレーシングへの加入から課題の安定感にも磨きがかかった。
オリベイラ選手からの薫陶を受けて2度のGT300王者となり、いよいよGT500の声も聞こえてきたときに身辺でトラブルが発生。2023シーズンはドライバーとしてのシートがなくなってしまった。
藤波選手自身もこの件に触れ、「ファンの皆さん、関係各所の皆さんにご迷惑をおかけしたことは深く反省しております。今後はより一層気を引き締めて、慎重に生きてまいりたいと思います」と当媒体からの取材に語ってくれた。
また「不起訴処分告知書」を受け取り、不起訴が確定したことも今回の取材で明らかになった。
■ニスモとの契約解除で新天地へ
藤波選手はこれまで日産/ニスモとの契約があったが、2024シーズンはこの契約は解除となる。
これまでの日産系ドライバーとしての参戦は不可能な状況になってしまったが、当然ながら藤波選手はレーシングドライバーとしてのキャリアを続けていく。
「2024シーズンはとにかくGTに戻らないとなりません。正直なところ1月10日の時点ではまだシートが決まっていません。これからも活動をしていきます」。
スーパーGT GT300の年間王者としてまだ彼に残された選択肢はあるはず。今後の彼のキャリアはやや茨の道かもしれないが、実力をもってすれば自然とその未来は明るいものになるだろう。藤波選手の今後にも注目してほしい!!
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