特殊車両にもいろいろあるが、ひとつの究極はクローラー車ではなかろうか。ゴムタイヤの代わりにクローラー(いわゆるキャタピラー)を装着したクルマだが、なんと日産がスキー場にエクストレイルのクローラー式レスキュー車を展示したという。その迫力が凄すぎるぜ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/日産
【画像ギャラリー】お世話になりたくないけど乗ってみたいマウンテンレスキューをタップリ見て!(45枚)画像ギャラリー■自慢のe-4ORCEでキャタピラーを駆動!
特殊車両の萌え要素の一つに「クローラー」が挙げられる。ゴムタイヤの代わりに専門用語でいう「履帯」、いわゆるキャタピラーを装着するクルマだが、その圧倒的な登坂力や駆動力が、自動車の夢やロマンをかき立てるのだ。
先ごろ開かれた東京オートサロンでも、クローラーを装着した車両を何台か見かけた。「でもクローラーが映えるのはやっぱし現場だよなあ」などと思っていたら、なんと日産が、イタリアのスキー場にエクストレイルのクローラー仕様を展示するというではないか!
というわけで紹介するのが、日産のエクストレイル マウンテンレスキュー。車両が展示されるのは、マッターホルンにも近いイタリアとスイスの国境付近のスキー場「チェルビニア」だそうだ。
このマウンテンレスキュー。日産が誇る電制4WD「e-4ORCE」を生かしたクローラー車という点がミソ。
e-4ORCEは路面のグリップレベルの変化に1万分の1秒で反応でき、従来の日産4WDに比べて1000倍速く、駆動力配分が調整できるという。この優秀なシステムが、救難救助の現場でも役立つというわけだ。
■クローラー装着で車高は23cmアップ
マウンテンレスキューの外観では、もちろんクローラーが主役。クローラー自体は米国MATTRACKS社の軽量SUV向け「EZ HD」を装着しているとみた。
さらにクローラーを収めるために装着された幅広のオーバーフェンダーが胸アツ! さらに車高が23cmも高くなったため、サイドシル下部には乗降性を高めるフットステップが追加されている。
他にもフロントバンパーはウインチ装着を考慮して強化されている他、車体前後に牽引フックを追加、ルーフには避難担架や雪かきを運ぶためのルーフラックやサイレン、LEDのライトバーが追加されている。
いっぽう室内は担架が設置できるように後席を取り外し、負傷したスキーヤーなどを安全に搬送できるような配慮が施されているそうだ。
日産は東京オートサロンにも「クローラーコンセプト」というエクストレイルを出展したが、「むしろ本家はこっちなんじゃ?」といいたくなるほどの見事な出来栄え。このクルマのお世話になりたくないが、その姿はぜひナマで見てみたい!
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コメント
コメントの使い方こういう車も必要でしょう。
例えば被災地支援や色々と活躍出来ますし