未だ根強いファンが数多くいる日産 プリメーラ。2代目までは超キープコンセプトであったが、最終モデルとなった3代目が今見ても未来感満載の仕上がりだったのだ。どうして最後のプリメーラは大胆に変更してきたんだ!?!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ええ、最終プリメーラーの内装ヤバ!! 今でも全然通用する機能たち(6枚)画像ギャラリー■初代は139.8万円~!? 安いし走行性網も素晴らしかったのよ
日産プリメーラといえば、1990年に初代モデルが登場。この初代モデルは日産が当時行っていた901運動(1990年代までに技術世界一を目指す運動)から生まれたモデルのひとつであった。
欧州車を超えたとも言われるハンドリングは高く評価され、今でも根強いファンの多い名車だ。
そして1995年に登場した2代目もキープコンセプトで登場。
初代に引き続きJTCCやBTCCといったツーリングカー選手権にも参戦するなど、国内外で高い評価を集めていた。
しかし2001年に登場した3代目はそれまでとは打って変わって非常に個性的なスタイルを纏ったモデルに変貌していたのである。
■最終モデルは唯一の3ナンバー!! 内装も超絶豪華だった
2001年1月に登場した3代目プリメーラは、それまで頑なに守り続けていた5ナンバー枠から脱却し、全幅を1760mmまで拡大。
それに合わせて伸びやかなデザインが可能となったボディはフロントからリアエンドにかけてなだらかな曲線でつなげたようなモノフォルムデザインを纏っていた。
そしてフロントマスクは当時の日産のファミリーフェイスである2分割されたグリルを上手く融合させたものに。
どこから見ても統一したデザインテイストを持ったスタイルとなっていた。
またインテリアも先進的で、インパネセンター上部に3連のメーターを備え、その下にモニター。
さらにその下にナビ/オーディオとエアコンのスイッチを配する独特なレイアウトとなっており、独創性と使い勝手を上手く融合させたものとなっていた。
これらのデザインを手掛けたのは日産デザインヨーロッパスタジオであり、もともと一定の評価を集めていた欧州市場で更なる存在感を得るために生み出されたものであることは明白だった。
特に日本市場には導入されなかった5ドアハッチバックはそのモノフォルムデザインがより一層強調されており、デザイナーの意思を強く感じさせる秀逸なものとなっていたのだ。
そのデザインは国内外でも高く評価され、経済産業省グッドデザイン賞「金賞」やドイツのレッド・ドット・デザイン賞など多くのデザインにまつわる賞を獲得していたことからも伺い知ることができる。
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■初代は139.8万円~!? 安いし走行性網も素晴らしかったのよ