アバルト初のBEVとして登場した「アバルト500e」。BEVのはずなのに外から爆音が……など見どころ満載な1台。そこで、アバルト500eをベストカー本誌の編集部員が評価する!!
※本稿は2024年1月のものです
文/ベストカー編集部、片岡英明、写真/平野学
初出:『ベストカー』2024年2月26日号
■EVなのに音がイイって……どういうことよ!?
久しぶりにベストカー名物企画「よってたかって評価する」をお届けしたいと思う。
今回は番外編ということで、2023年9月10日号で登場したエミーラで味をしめた編集部・アカザワが、取材先で見かけ、「EVなのにめちゃいい音がしていた!」と興奮し、乗ってみたいと駄々をこねた、アバルト初のBEV「500e」に試乗だ!
2023年のCOTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー)の10ベストカーにも選ばれたクルマだけに、その走りと出来は気になるところ。では、編集部員と評論家でよってたかって評価してしまおう!
・これってどういうクルマ?
アバルト初のBEVとして投入された500e。ひと目でアバルトだとわかるデザインは継承しつつ、フル電動化を果たした。
6000時間以上をかけて専用開発したというサウンドジェネレーターを搭載。BEVとして生まれ変わっても、ブランドの象徴“レコードモンツァ”のエキゾーストノートを忠実に再現しているユニークな一台だ。
■編集長イイジマはこう見た!!
「いろんなところが変態仕様なんだろうな」と思いながら乗り込むと、着座位置がやや高い以外はいたってまともでした。
ただ、微低速での移動はちょっとコツがいりますね。
というのもドライブモードで「スコーピオン ストリート」か「ツーリスモ」を選択していると、アクセルから足を離しただけで「ブレーキ踏んだっけ?」というくらい強力に減速するんです。この減速がイヤなアナタは、「スコーピオン トラック」を選びましょう。減速感が消えます。
走りはなかなか痛快。ステアリングを切りながらアクセルを踏んだら、簡単にホイールスピンしました。ホームページにある「EVにはスリルがない、なんて言わせない。」という文言に偽りはないようです。
でもこのクルマの売りである「サウンドジェネレーター」にはさらなる進化を望みますね。BEVのクセにデロデロとした音を周囲にまき散らすのは思わず笑ってしまうほど楽しいのですが、音がやや一本調子な気がしました。これでシビックe:HEVのように疑似変速演出もしてくれると最高なんですけどね。
・パワー感:★★★★
・ハンドリング:★★★
・内装の質感:★★★
・(お金があったら)買いたい度:★★
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