【大阪MCショー速報】Ninja7 Hybridの実車をチェック、世界初バイクだけに独特な装備が数多い!【モーターサイクルショー2024】

【大阪MCショー速報】Ninja7 Hybridの実車をチェック、世界初バイクだけに独特な装備が数多い!【モーターサイクルショー2024】

 6月から国内発売されるカワサキのNinja7 Hybrid(ニンジャ7ハイブリッド)が大阪モーターサイクルショーに展示。排気量は451ccながらモーターアシストで加速力は1000cc級、燃費は250cc級という新感覚バイクをじっくり見ていきたい。

 
文/沼尾宏明 Webikeプラス
 

ZX-6Rよりサイズはやや大きめ、5秒限定で強烈なダッシュを魅せる

 Ninja7 Hybridは、エンジンとモーターを組み合わせ、モーターだけでも走行できるストロングハイブリッドを世界初採用したフルカウルスポーツ。2022年のミラノショーでプロトタイプが初公開され、より市販版に近い仕様を2023年秋のジャパンモビリティショーで展示した。

 同車は価格184万8000円(カワサキケアモデル)で、2024年6月15日に国内発売開始。今回、大阪MCショーで展示された車両は「参考出品」とのアナウンスだったが、ほぼ市販モデルと考えていいだろう。

 カワサキ発の次世代パワーユニットモデルとしては、完全電動の「Ninja e-1」「Z e-1」が既に発売されているが、本作は451ccの水冷パラツインを搭載するのが特徴。エンジン単体での最高出力は59.1PSながら、モーターでアシストする「e-boost」ボタンを押せば、5秒限定で69.4PSにまでアップ。ブースト時の瞬間的な加速は1000ccスポーツクラスに匹敵するという。

 一方で燃費は250ccクラス並み。燃費はエコモードで27km/L(WMTCモード)をマークする。モーターのみで歩くような速度での前進&後退も可能だ。

 なお車名の「7」は排気量451ccながら「700cc相当」の出力を有することから命名された。

 

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車体はミドルスポーツクラス並みだが、全長2145mm、シート高795mm。重量は228kgとなり、ZX-6Rよりやや大きいサイズ感。車体色はメタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーンのみの設定だ。

 

 

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ZX-6Rのアッパーカウルなどを流用しつつ、外装は専用品が多い。カワサキのお家芸である軽量な鋼管トレリスフレームのシート下に48Vのリチウムイオンバッテリーを搭載。シートレールは重さに耐えるための専用設計だ。

 

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エンジン左右にはエアダクトを備える。バッテリー冷却のための装備で、シート下までつながり、後部にも排気ダクトを設置。

 

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顔はZX-6Rと同様、モノフォーカスLED2眼と尖ったノーズの新世代Ninjaフェイス。H2シリーズなど限られたモデルにのみ許されるリバーマークが誇らしい。

 

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パワーユニットは新型ニンジャ500ベースの451cc水冷並列2気筒エンジン。その背面に出力9kWの水冷モーター(グリーンのhaybridロゴの部分)を搭載する。

 

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エンジン用とモーター用それぞれにラジエターを設置。特に右側のエアダクトは目立っており、こちらには黒地のHybridロゴをあしらう。

 

 
 
 

Ninja650並みのハンドリングと変速機構でスポーツが楽しめる

 重量13kgの重いリチウムイオンバッテリーをシート下に搭載。重量物を集中させ、長いホイールベース、ロングスイングアームなどでニンジャ650と同様のハンドリングを狙った。

 クラッチレバーは非装備で、電子制御オートマチックトランスミッションを搭載。ただし手元のスイッチによるマニュアルコントロールも可能で、スポーツ走行が楽しめるだろう。

 また電脳では、シチュエーションに応じたモードチェンジを備え、エンジンとモーターの能力をフルに発揮する「SPORT-HYBRID」、モーター発進から必要に応じてエンジンが協調する「ECO-HYBRID」、静かでクリーンな低速用の「EV」の3モードを選択できる。

 

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メーターは4.3インチのフルカラー液晶。3種類の走行モードが選べる。灯火類はフルLEDだ。

 

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フロントはφ41mm正立フォーク、アキシャルマウントのφ300mmWディスクブレーキを備えるなど、ニンジャ400に近い。

 

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リンク式リヤサスはイニシャル調整が可能。スイングアームはシンプルな角型スチール製で、専用のロングタイプとしている。

 

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左手元にはオートマと変速ボタン、HEV/EV走行モードの切り替えスイッチなどを集約。

 

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右手元にe-boostボタンを装備。ハンドルはセパレートタイプながら、前傾はキツくない。

 

補助金があれば買いやすいが、残念ながら対象外になりそう

 価格は184万8000円で、ミドルクラスのバイクとしては高額。しかし世界初技術を楽しむのに現実的な範囲ではあるだろう。

 これに国や自治体が交付する助成金が出ればグッと買いやすくなるが、現在、四輪ハイブリッドの場合、外部から電源を充電できるプラグインハイブリッド車(PHEV)のみが助成金の対象。Ninja7 Hybridはプラグインではなく、残念ながら助成金はなさそうだ(ちなみに世界初のハイブリッドバイクだったホンダのPCX e:HEVも助成対象ではなかった)。

 とはいえ、先進的なストロングハイブリッドバイクという意味を考慮し、ぜひ補助金の対象になってほしいものだ。

Ninja7 Hybrid[2025]主要諸元

・全長×全幅×全高:2145×750×1135mm
・ホイールベース:1535mm
・シート高:795mm
・車重:228kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC並列2気筒 451cc
・最高出力:43kW(58PS)/10,500rpm
・最大トルク:43N・m(4.4kg-m)/7500rpm
・モーター:水冷交流同期電動機
・最高出力:9.0kW(12PS)/2600~4000rpm
・最大トルク:36N・m(3.7kg-m)/0~2400rpm
・バッテリー電圧:50.4V
・燃料タンク容量:14.0L
・変速機:電子制御式マニュアルモード付オートマチック6段
・ブレーキ:F=ダブルディスク R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17M/C (58W)、R=160/60ZR17M/C (69W)

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/364561/

Ninja7 Hybridの実車をチェック、世界初バイクだけに独特な装備が数多い!【モーターサイクルショー2024】【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=364561

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