初代オーリスの兄弟車として登場したブレイド。その上級仕様としてデビューから8か月後に設定されたブレイドマスターは隠れた実力車だったのだ。当時についてプレイバックしてみた。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ、ベストカー編集部
■兄弟車オーリスの上級バージョンとしてゴルフVをターゲットに開発
そもそもブレイドは初代オーリスの兄弟車として2006年12月に誕生。Cセグメントハッチバック車のグローバルベンチマークであるVWゴルフVをターゲットに開発された。デビュー当初は直4、2.4LDOHC(最高出力167ps/最大トルク22.8kgm)のみの設定だったが、翌2007年8月に上級グレードのブレイドマスターを追加設定した。
このブレイドマスターに搭載されたパワートレーンがV6、3.5LDOHC(最高出力280ps/最大トルク35.1kgm)の2GR-FEエンジンだった。3代目エスティマや2代目ハリアーにも採用されたユニットで、車重1480kgのブレイドマスターには充分パワフルなものだった。
ボディサイズもブレイドは全長4260×全幅1760×全高1515~1530mmと、兄弟車のオーリスよりも全長で40mmほど向上(全幅や2660mmのホイールベースは同じ)。そもそもオーリスが直4の1.5Lと1.8Lの2本立てだったのに対し、ブレイドはより上級の直4、2.4LとV6、3.5Lというラインナップだったのもわかりやすいところだった。
さらに足回りではオーリスがFF車ではトーションビーム式、4WD車がダブルウィッシュボーン式を採用していたのに対し、ブレイドではFFと4WDのいずれもがダブルウィッシュボーン式を採用していたのも違う点。
また、オーリスは欧州などでも販売されていてディーゼルエンジンも現地では設定されていたが、ブレイドは日本国内市場専用車として用意された。
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