2023年1月、突如報道された群馬・埼玉による空港建築構想。この地域にはホンダの寄居工場やスバルの太田工場もあり、仮に空港ができれば恩恵は大きいはず! ついに北関東に悲願の空港はできるのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ
■ついに悲願が達成だ!
2024年1月、北関東人を驚愕させるニュースが走った。なんと埼玉県北部と群馬県南部が連携して、空港整備を目指すというのだ!
ちなみに筆者は群馬県出身なのだが、埼玉県北部(深谷市・本庄市あたり)と群馬県南部(前橋市・高崎市・藤岡市周辺)は地元で「上武(群馬=上州/埼玉=武州の略称)」と呼ばれており、県は違うものの昔から一体になって発展してきたエリアだ。
で、この上武エリア、鉄路は高崎線や上越・北陸新幹線、八高線などが通っていてそれなりに便利なのだが、空路となると事態が一変する。羽田、成田、茨城、どこに行くにしろ絶望的に遠いのだ。
ちなみに前橋~羽田空港間にはバス路線があるのだが(高崎・藤岡経由)、早朝だと3時間20分、ラッシュ時はほぼ4時間かかる。
そんなところに突如降ってわいた空港整備構想。聞けば当該地域にある10市町が広域連携を進めるうえで、「空港が必要だ」という話になったのだという。
具体的ただでさえグンマーだのダサイタマだの冷たい視線を浴びることが多い北関東県民が(汗)、この話題に歓喜しないはずがない。地元ではもう明日にでも飛行機が飛ぶんじゃないかと期待が高まっている(※やや誇張しています)。
■空港建設は自動車産業の活性化にも繋がる
クルマ好きにとっても、この話題は無視できない。北関東にはホンダ寄居工場やスバルの太田工場に代表される自動車関連産業が集積しており、空港ができればこうした企業が直接海外と繋がることになるからだ。
とはいえ、自動車部品や完成車を空路で運ぶというのはコスト的に見合わないから、その最大のメリットは人流だろう。東南アジアや中国、国内でも名古屋や大阪に直接飛んでいけるなら、クルマビジネスの拡大や効率アップには大きな助け舟となる。
具体的にどこらへんが候補となるのか。これはまったくの個人的妄想だが、群馬県の高崎・前橋エリアは赤城山や榛名山が近いうえに、米軍横田空域の管理高度が7000mまであるから難しいように思う(eVTOL機=空飛ぶクルマの離発着拠点なら作れるが)。
作るなら関東平野に田畑が広がる埼玉の利根川添い(上里町や本庄市あたり)が適地と思うのだがはたしてどうだろうか。
2024年現在、日本全国で旅客機が発着可能な空港を持たないのは、京都府・奈良県・滋賀県・三重県・山梨県・神奈川県・群馬県・埼玉県の10県。「上武空港」ができれば、このうちの群馬・埼玉の環境を大きく変えることになる。今後の展開が楽しみだ!
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