C-HR日本発売ないならプリウスSUV化はどうよ!!　クラウンありならイケるんじゃない!?

　SUVが人気の現在、“アゲ系”と呼ばれるリフトアップカスタムが流行している。トヨタがクラウンクロスオーバーに“アゲ系”の特別仕様車を設定するほどの全盛ぶりなのだが、他にもこんなのあったらイイんじゃなーい？　と考えてみた!!

文／小鮒康一　写真／トヨタ ほか

■“アゲ系”カスタムが大人気

　クルマのカスタマイズといえばローダウンだったのは過去のハナシで、現在はいわゆる“アゲ系”と呼ばれるリフトアップカスタムが人気となっており、クロスオーバーSUVだけでなく、スポーツカーやミニバンまでもがアゲ系の対象となっている。

　アゲ系カスタムの人気は留まるところを知らず、ついにはトヨタがクラウンクロスオーバーをベースとした「ランドスケープ」なるモデルをリリースするまでに至っている。

　そんなクロスオーバーSUV全盛の今なのに、トヨタはなぜか2代目C-HRを日本に投入していないのだ。

■コンパクトなクーペクロスオーバーSUVとして人気を博した初代C-HR

　現在、トヨタのコンパクトなサイズのクロスオーバーSUVとしては、ライズ、ヤリスクロス、カローラクロスがラインナップされているが、初代C-HRのようなクーペ風のスタイルを持ったモデルは存在していない。

　初代C-HRの登場時はクーペスタイルのクロスオーバーSUVはそこまで一般的ではなく、奇抜なモデルという印象があったが、時代の流れとともにC-HRの人気は高まり、今では街中で見かけても違和感を覚えることはないほど馴染んでいるのはご存知の通り。

　そして2022年12月にはC-HRプロローグの名付けられた2代目のコンセプトモデルが世界初公開となり、プリウスと共通のハンマーヘッドデザインを採用することが示唆されたが、結局2代目C-HRが日本に導入されることはなく、実質的な後継車種はカローラクロスということになっている。

　しかしC-HRとカローラクロスでは車格こそ近いものの、デザインやキャラクターは大きく異なっており、個性的なモデルが欲しい人にとっては物足りなさを感じることは間違いない。

　そこで2代目C-HRも採用したハンマーヘッドデザインを先行して採用したプリウスをベースにSUVテイストをプラスするというのはどうだろうか？

　グッと低くスポーティなスタイルとなったプリウスだが、ボディカラーと異なるホイールアーチを持つなど、実はクロスオーバーSUVに採用されている意匠をすでに持ち合わせているし、冒頭で紹介したランドスケープのような仕様が存在するのは大いにアリといえるのではないだろうか？

　実は過去にもプリウスαには「クロスキット」というクロスオーバーSUVを思わせるスタイルを実現するカスタマイズパーツがモデリスタからリリースされており、車高こそ通常モデルと変わらないもののエクステリアパーツとアルミホイールの組み合わせでワイルドなスタイルに変貌することができた。

　今考えると先見の明があり過ぎる設定とも言えるが、時代が追いついた今こそ復活して欲しいと感じる人は少なくないハズだ。