1980年代の耐久レーサーに着想を得ながら、当時のマシンをなぞるのではなく、その空気感や思想を自分なりに咀嚼し、“今乗りたい姿”として再構築された一台。
今回は空冷ボクサーの魅力を活かしつつ、異種流用を交えた現代的なカスタムで仕上げられたBMW R100RSをご紹介します。
文/みんなの単気筒 | トモ・トモダ
BMW R100RSとは?
1976年に登場したR100RSは、世界初の量産フルカウルを採用したスポーツツアラー。
空冷水平対向2気筒エンジンを搭載し、高速巡航性能と長距離快適性を高いレベルで両立したモデルとして知られる。
描くこと、仕立てること
車もバイクも、そして女の子も。
同じ空気の中に溶け込むように描くイラストレーター、“すらくす”さん。
ポップで可愛らしいタッチのイラストは、どこか力が抜けていて、
見る側に心地よい余白と空気感を残すのが特徴だ。
その世界観は、単なるビジュアル表現にとどまらず、“モノと人がどう在るか”という感覚にも通じている。
今回のBMW R100RSもまた、その延長線上にある一台だ。
スペックや再現性ではなく、「どう在りたいか」という感性によって形作られている。
Instagram「すらくす」
https://www.instagram.com/thrux_r102
耐久レーサーという“文脈”を纏う
この車両の出発点は、同型に乗る友人の存在だった。
そこから興味を持ち、「空冷ツイン/キャブ」というシンプルな構造に惹かれて選択。
一度は購入のチャンスを逃しながらも、「次は必ず」と決めていた一台でもある。
カスタムのテーマは、1980年代中頃の耐久レースマシン。
鈴鹿8耐やバルセロナ24時間耐久といった時代の空気感をベースにしている。
ただし、目指したのはコピーではない。
“今の自分が乗りたい姿”へと再構築すること。
その思想のもと、全体のフォルムや構成が組み立てられている。
中でもカラーリングは20〜30パターンを検討したという、こだわりのポイントだ。
見た目の奥にある、走りの本質
空冷ボクサーツイン特有の、どこまでも滑らかな巡航フィール。
そして低重心がもたらす安定したコーナリング性能。
このR100RSは、スタイルだけで完結するバイクではない。
むしろ走らせてこそ、その真価が際立つ一台に仕上がっている。
流用とワンオフで構成されたディテール
チューニングベースとしては決してメジャーではないR100RS。
そのためカスタムは、既製パーツに頼らず流用とワンオフが中心となる。
・アルファーレーシング製 NS250R用カウル(加工)
・ドゥカティMHR用シングルシート(メーカー不明)
・デイトナ 80φデジタルメーター
・国産流用41φフォーク+Bituboフルアジャスタブルカートリッジ
・TL1000S用 4ポッドキャリパー
・Frando ラジアルポンプマスター
・Bitubo リアショック
・MAC製 メガホンサイレンサー
・リトモセレーノ製 バックステップ
異種流用ならではの工夫と、機能面のアップデート。
それらが違和感なくひとつにまとめられている。
表現としてのカスタム
描くことと、作ること。
一見別の行為のようでいて、その根底にあるのは同じだ。
どう見せたいか。
どう在りたいか。
その問いに対する答えが、このBMW R100RSという形になっている。
耐久レーサーの文脈をまといながら、どこにも属さない一台へ。
それは単なるカスタムバイクではなく、オーナーの美意識が投影された“表現”そのものだ。
Instagram「みんなの単気筒」
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詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/531578/
空冷ボクサーに耐久レーサーの美学を重ねた感性の一台!BMW R100RS【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/531578/531593/

















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