【速報】2025年新型「ムルティストラーダV2/S」はフルチェンジ！新V2エンジンを搭載、パニガーレ顔に

2024年12月13日 / バイクコメントする

【速報】2025年新型「ムルティストラーダV2/S」はフルチェンジ！新V2エンジンを搭載、パニガーレ顔に

ドイツのケルンで開幕したインターモト・モーターサイクル・ショーで、ドゥカティは新型ムルティストラーダV2を発表した。デザイン、エンジン、シャシーなどが刷新されさらに魅力的なモデルに仕上がっている。よりパフォーマンスの高まったエンジンと軽量化されたシャシーが注目のマシンである。 2025年1月から販売開始の予定で、国内仕様も既に価格が発表された。

価格はムルティストラーダV2が199万4000円、V2Sが230万7000円だ。

ムルティストラーダV2

V型2気筒で定評のあるドゥカティのファンのためのミッドサイズ・クロスオーバー・モデルで、路面が荒れたアスファルトでも安全で楽しい走りができるよう、19インチのフロント・ホイールを装着している。V型2気筒ということで、スリムで軽量な車体を作り出すことに成功しており、アドベンチャーにもってこいなモデルとなっている。

V型2気筒でスリムなエンジンによりコーナリングも軽快だ

フロント19インチで悪路も突き進み、絶景を追い求めどこまでも走りたくなる。まさにアドベンチャー・バイクだ

走る楽しさがレベルアップした新型ムルティストラーダ

新型ムルティストラーダV2は、大幅な軽量化を達成するとともに、ハンドリングと乗りやすさもさらに向上している。新しいV2エンジンを中心に完全に新開発され、これまで以上に走る楽しさを追求している。
軽量化に加え、可変バルブタイミング・システムを採用したことによる幅広い回転域での力強いパワー、基準となるエレクトロニクス・パッケージ、エルゴノミクスとエアロダイナミクスに焦点を当てた結果、新型ムルティストラーダV2は、燃費、パフォーマンス、ハンドリングを新たなレベルへと引き上げている。

より調和の取れたデザインのフロントマスク

新型ムルティストラーダV2のデザインは、サイドパネルによって強調されたスポーティなラインを特徴とするフロントエリアなど、
ムルティストラーダ・ファミリーの歴史を築いてきたスタイル・要素からインスピレーションを得ている。ショルダー、フロントマス、そして「ビーク」（くちばし）といった、ムルティストラーダの特徴的なデザインを表現している。

最新世代のパニガーレとムルティストラーダV4からインスピレーションを得た新しいヘッドライトとデイタイム・ランニングライト（DRL）は、すぐにそれだと認識できる、コンパクトでアグレッシブなフロントビューを演出している。先代モデルよりも短い「ビーク」は、フロント・スクリーンに巧みに統合されている。

ビーク（くちばし）が最もムルティストラーダを印象づけるデザイン

新しいヘッドライトとデイタイム・ランニングライト（DRL）は,、最新世代のパニガーレとムルティストラーダV4からインスピレーションを得ている

低回転でも高トルクを発生するIVTを採用した新型のVツインエンジン

新型ムルティストラーダV2には、コイルスプリング式バルブ駆動システムを採用し、可変インテーク・バルブ駆動システム（IVT）を備えた、890cc、90° V型2気筒の新しいエンジンが搭載されている。この新しいエンジンは、非常にコンパクトかつ軽量（重量はわずか54.9kg）で、バイクの軽量化に大きく貢献している。このエンジンは、最高出力115ps@10,750rpm、最大トルク92Nm@8,250rpmを発生する。

IVTにより、このV2エンジンは、パフォーマンス、パワー、燃費を最適化している。高回転域では力強いパワーを、低中回転域では豊かなトルクを発生し、3,500rpm以上で最大トルクの70％以上を発生し、3,500～から11,000rpmの間では常に75％以上を発生する。これに、低回転域でのより安定した燃焼が加わり、小さなスロットル開度でも非常に精度の高い作動が可能になり、さらにフライホイールが大きくなったことで、スロットル開度に対するレスポンスがスムーズになり、特にツーリングや市街地走行時の走る楽しさが向上している。

90°のV型2気筒のエンジンがコンパクトにまとめられている

新型エンジンは非常にコンパクトかつ軽量（重量はわずか54.9kg）

アルミニウムを多用した軽量・新設計のニューシャシー

あらゆるライディング・シーンにおける快適性と走る楽しさを向上させるため、新型ムルティストラーダV2には、ムルティストラーダV4と同じ構造を採用し、完全に新設計されたフレーム、リア・サブフレーム、スイングアームが装備されている。フレームはエンジンを構造部材素として使用するアルミニウム製モノコックで、リア・サブフレームはスチール製トレリス、スイングアームはアルミニウム鋳造によるもの。これらすべてを新しいV2エンジンを組み合わせることで、ムルティストラーダは大幅な軽量化を達成した。V2バージョンの装備重量（燃料を除く）は、わずか199kg。セミアクティブ・サスペンションを装備したV2 Sバージョンでは202kgである。

更に、ムルティストラーダV2 Sは、電子制御式ドゥカティ・スカイフック・セミアクティブ・サスペンションを搭載することで、ブレーキング時のダイブ（アンチダイブ）と加速時の「沈み込み」（アンチスクワット）を抑制する新しいエレクトロニクス・ストラテジーにより、快適性、安全性、パフォーマンス、ライディング精度がさらに向上している。

フレームはエンジンを構造部材素として使用するアルミニウム製モノコック

リア・サブフレームはスチール製トレリス、スイングアームはアルミニウム鋳造

ライディングモードとパワーモードを電子制御するエレクトロニクス

新型ムルティストラーダV2は、電子制御システムのフル・パッケージが搭載されており、新設計されたハンドルバー・コントロールと新しい5インチTFTカラー・メーターパネルで操作できる
。このメーターパネルは、3つの異なるインフォモードに切り替えることが可能で、全面的に改良された多言語インターフェイスを備えている。

事前に設定されている5つのライディングモード（スポーツ、ツーリング、アーバン、エンデューロ、ウェット）と4つのパワーモードにより、エンジン出力とレスポンスを変更することが可能で、ライダーの好みや走行条件など、あらゆる状況に適応させることができる。ライディングモードでは、コーナリングABS、ドゥカティ・トラクション・コントロール（DTC）、ドゥカティ・ウィリー・コントロール（DWC）、エンジン・ブレーキ・コントロール（EBC）が事前に定義されたレベルに設定されるが、ライダーが変更することも可能である。

電子制御システムは新設計されたハンドルバー・コントロールと新しい5インチTFTカラー・メーターパネルで操作することが可能

カラーは２色の展開

　カラーはドゥカティらしいドゥカティ・レッドと、クロスオーバーモデルらしいストーム・グリーンの２色の展開となる。

ドゥカティ・レッド：ドゥカティらしい鮮やかな赤

ストーム・グリーン：こちらは自然の中にもとけ込むアドベンチャーマシンらしい緑

主要諸元

・全長×全幅×全高：–×–×–mm

・シート高：830-850mm

・車重：202kg

・エンジン：水冷4ストローク　V型2気筒 890cc

・最高出力：85kW(115PS)/10750rpm

・最大トルク：92Nm/8250rpm

・燃料タンク容量：19L

・変速機：6速　ドゥカティ・クイック・シフト

・ブレーキ：F＝ダブルディスク、R＝シングルディスク、ブレンボ製

・タイヤ：F＝120/70-19、R＝170/60-17

・価格：199万4000円【V2S：230万7000円】