ホンダはインドネシア(PTアストラ)から、2025年新型の「PCX160」を発表した。先んじて欧州で発表されている新型「PCX125」同様のモデルチェンジを受けて一新。新デザインのヘッドライトやフェアリング、TFT液晶メーターなどを新装備する。スマホ連携機能を備える「RoadSync」タイプと、ABSタイプ、CBSタイプの3段階のグレードでのラインナップだ。
来春導入が目されるPCX125と共に、160もこの新型が日本に投入されるだろうか!?
V型ヘッドライトを搭載する新フロントマスク、5インチカラーTFTスクリーンも装備
欧州で発表された新型PCX125は、エンジンを最新排ガス規制EURO5+に適合させるとともに、各部装備もアップグレードして登場。今回インドネシアで新たに発表されたPCX160も、車体設計などは125ccと共有されており、新型に準じたアップデートを受けている。最も目につく変更点はフロントマスクで、従来のPCXシリーズと同じV型のヘッドライトのレイアウトは引継ぎつつ、大きなLEDライトを採用することで印象を変えた。また、各部のフェアリングやテールライトもデザインがより鋭角に見直されており、一目で新型とわかる仕様変更だ。
PCX160のエンジンは排気量156.9ccの水冷単気筒「esp+」を搭載、インドネシア仕様の最高出力は11.8kW(16PS)/8.500rpm、最大トルクは14.7Nm(1.5kgf.m)/6.500rpmを発揮、タイヤサイズはフロント110/70-14、リアが130/70-13と、主要諸元はほとんど従来モデルを踏襲している。
欧州ではPCX125に「DX」とスタンダードの2クラスがラインナップされているが、PCX160についても装備の違いから「Road Sync(ロードシンク)タイプ」「ABSタイプ」「CBSタイプ」の3種類のグレードが揃う。特に注目したいのが最上位となるロードシンクタイプで、新たにフルカラー5インチTFTメーターを装備。スマホ連携機能である「ホンダ ロードシンク」により、スマホ通知やナビゲーション等の表示を可能としている。これに合わせ、左スイッチには4方向のトグルスイッチが追加された。
さらにロードシンクタイプでは、リアショックに新たにリザーバータンク付きの高性能なモデルが標準装備されており、ラグジュアリーな乗り味を引き上げる。これらに加え、全グレードには従来通りのユーティリティー、タイプC電源や30Lのシート下ラゲッジスペース、スマートキーシステムが盛り込まれる。
欧州では125が、アジアでは160がそれぞれ登場した新型PCXファミリーだが、肝心の日本はどちらのモデルも並立してきた。次回の日本仕様のモデルチェンジでも125、160共にこの最新の海外仕様へグレードアップすることはほぼ間違いないだろう。PCX125については2025年春ごろの日本発表が目されているが、はたして160についても同時期になるだろうか!? 続報に期待だ。
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