【海外】2025年新型フォルツァ750が登場! シャープなスタイルに刷新されたX-ADVの兄弟、日本導入は未定

【海外】2025年新型フォルツァ750が登場! シャープなスタイルに刷新されたX-ADVの兄弟、日本導入は未定

 日本ではNC750XとX-ADVが兄弟車として展開されているホンダのパラレルツイン745ccエンジン搭載モデルだが、ヨーロッパでは2021年からフォルツァ750という大型スクーターもラインナップされている。このフォルツァ750の2025年モデルが10月7日にヨーロッパで公開されたので、その詳細をお伝えしていく。

 
文/後藤秀之 Webikeプラス
 

スポーティかつ実用的な大型スポーツスクーター

 2025年モデルのフォルツァ750はデザインから車体まで大幅にアップデートが加えられ、第二世代へとフルモデルチェンジしたと言って良いだろう。先代モデルとエンジンのベースなどは同じだが、そのスタイルは大きく変更されてスポーツツアラーのようなイメージに生まれ変わった。ヨーロッパにおいては大型スクーター市場が活況であり、スポーティなデザインやスペック、卓越した運動性能で他車をリードするスペックを持つ新型フォルツァ750はその存在感を示すことになるだろう。

 

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その走行性能は街乗りからツーリング、さらにはスポーツライディングまで幅広いステージで高いレベルを示す。

 

 

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新しいデザインは、パッと見ると、スクーターというよりもスポーツツアラーのような印象を受ける。カラーはマットウォームアッシュメタリック。

 

 

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ギュッと絞り込まれたテールエンドが印象的なリアビュー。ウインドプロテクションの高さも感じさせる。

 

 

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スーパースポーツばりに跳ね上げられたサイレンサーが、スポーツマインドを感じさせるライトサイドビュー。

 

 

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チェーンドライブであることが確認できるレフトサイドビュー。スイングアームの長さも運動性の高さを感じさせる。

 

 

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新しいデザインのポイントでもある新デザインのLEDヘッドライトには、ウインカーが内蔵されている。

 

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引き締まった印象のマットバリスティックブラック タリック。

 

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ボディラインの美しさと、渋さが際立つイリジウムグレーメタリック。

 

 
 
 

フルモデルチェンジで、各部をアップデート

 完全に新しくなったボディデザインはエッジの効いたスポーティなものだが、スクーターに求められる高い高速風防や広いライダーの足元スペース、低いシート高を実現している。シートの下にはフルフェイスヘルメットを収納できる収納スペースがあり、身の回りの小物を収納できるグローブボックスも装備する。

 

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シートの下にはフルフェイスヘルメットが1個収納できるラゲッジスペースが設けられ、スクーターらしい実用性の高さも持つ。

 

 デイタイムランニングライトとウインカーを内蔵した新しいデュアル ヘッドライトはデザインのアップデートを象徴し、植物由来原料を用いて作られるバイオエンジニアリングプラスチック「Durabio」を各部に使用することでサスティナビリティにも配慮されている。先代モデルよりも25%広くなったスクリーンは電動で調整することができ、最大伸長時に10°の角度を付け120mm高くなるようになっている。スクリーンには自動降下機能が備わっており、イグニッションをオフにするとスクリーンが最低位置まで下がるようになっている。また、前回の走行時に最後に設定した高さまでスクリーンを自動的に上げるメモリ機能も備わっており、この機能は5km/hで作動する。

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ウインドスクリーンは自動降下機能を備えており、イグニッションをオフにすると1番下の位置までスクリーンが下がる。

 

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最大120mm高くなるスクリーンはメモリー機能も備えており、前回調整した高さに自動的に戻るようになっている。

 

 新しい5インチのTFT液晶メーターは、ディスプレイを「バー」、「サークル」、「シンプル」の3タイプにカスタマイズでき、ライダーとスマートフォンをリンクする「Honda RoadSync」も搭載されている。現代のバイクライフに不可欠なUSB-C充電ポートは従来のシートの下からハンドルバーに移動され、イグニッション、ロック、シートの開閉などは全てスマートキーで行なうことができるようになっている。また、クルーズコントロールが標準装備されたことで、非常に快適な高速道路でのクルージングが可能となっている。

 

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視認性の良い5インチのTFT液晶メーターは、カバーガラスとスクリーンの間の隙間を樹脂で密閉することで反射が軽減されている。

 

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走行モードなどの情報がわかりやすく表示される。タコメーターはバータイプ、スピードはデジタルで表示される。

 

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スマートフォンをリンクする「Honda RoadSync」を搭載し、簡易ナビゲーションなどもメーター内に表示させることができる。

 

 

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スマートキーが採用されており、イグニッション、ロック、シートの開閉などをキーレスで行なうことができる。

 

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ハンドル左側にはクルーズコントロールの速度調整スイッチや走行モードの切り替えスイッチなどが備わる。

 

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ハンドル右側にはDCTのコントロールスイッチや、クルーズコントロールのオンオフスイッチなどが備わる。

 

エンジンや車体にも新機軸を投入

 エンジン本体は従来型をベースとした4ストローク水冷4バルブ2気筒745ccで、成熟の域に達しつつあるデュアルクラッチトランスミッション (DCT)が組み合わされる。エンジンのパフォーマンスは最高出力43.1kW/6750rpm、最大トルク69N・m/4750rpmとされ、0-50mを3.9秒で走りつ抜け、60km/hのクルージングは2500rpmでこなす実力だ。

 スロットルバイワイヤを採用し、「レイン」、「スタンダード」、「スポーツ」という3つの走行モードで、シーンに合わせてエンジン特性を切り替えることができる。また、3段階に調整できるホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール (HSTC) が細かいレベルでの降臨トルクの調整を行ない、DCTとリンクして最適な自動変速が提供されている。

 ヨーロッパのA2ライセンスに対応した35kWバージョンが用意されており、必要に応じてディーラーでフルパワーバージョンに簡単に変換できるようになっている。また、同様にディーラーにおいて、フルパワーバージョンを35kW仕様に制限することも可能だ。

 

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並列2気筒745ccのパワーユニットは、ホンダのテクノロジーが詰め込まれたDCTミッションを組み合わせる。

 

 車体はチューブラースチールフレーム+アルミスイングアームで構成され、41mm径の倒立フロントフォークとブロリンクサスペンションが組み合わされる。ホイールサイズはフロント17インチ、リア15インチで、フロントブレーキにはラジアルマウントタイプの4ポットキャリパーが奢られている。

 

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倒立フォークにラジアルマウントのブレーキキャリパーを備え、スーパースポーツと見間違えるようなフロント周り。

 

 

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ブレーキキャリパーは制動用とパーキングブレーキ用が備わる。エンジンからの出力はチェーンによってリアホイールに伝達される。

 

 このように非常に魅力的なスクーターとなった新型フォルツァ750だが、残念ながら日本への正規導入は見送られる模様。ヤマハのMT-09 Y-AMTが好調な販売を見せるなどオートマチックバイクのニーズが高まりつつある昨今、このフォルツァ750は日本に導入しても人気を博すのではないだろうか?

 

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各種オプションパーツ装着車。大容量のトップケースや、パニアケースなど魅力的なオプションパーツが多数用意されている。

 

フォルツァ750主要諸元

・全長×全幅×全高:2200×790×1480mm

・ホイールベース:1580mm

・シート高:790mm

・車両重量:236kg

・エジンン:水冷4ストロークSOHC4バルブ2気筒745cc

・最高出力:43.1kW/6750rpm

・最大トルク:69N・m/4750rpm

・燃料タンク容量:13.2L

・変速機:6速DCT

・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=120/70-17、R=160/60-15

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/411247/

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https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=411247

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