沖縄本島の最北エリア……タダでバスツアーできるってマジか!?

■国頭村周遊バスで最北端を目指す

 乗車する際、まず行き先を告げるのがこのバスを利用するにあたっての基本的なお作法。停留所のある場所ならどこでも降りられるが、「周遊」と名がつくだけに、乗りっぱなしで1周しても問題ない。

海沿いをマイクロバスが軽快に走る
海沿いをマイクロバスが軽快に走る

 バスが出発すると、西の海岸線沿いに敷かれた国道58号線を進みつつ、途中で「ここマイクロでも入れるの!?」と思わせるほどの物凄く狭い急坂を登る、狭隘路線好きには胸熱な脇道に立ち寄りながら北上していく。

 大体1時間くらいで、本島最北端の観光スポット・辺戸岬の前に着いた。ここで35分ほどの乗務員休憩があり利用者も一旦降車。周辺をほどよく見て回れる、観光目的なら嬉しいオマケ付きだ。

辺戸岬に着くと、バスは一度駐車場に下がる
辺戸岬に着くと、バスは一度駐車場に下がる

■あの標識を探せ!!

沖縄本島の北の端っこに無料のバスで来られた
沖縄本島の北の端っこに無料のバスで来られた

 辺戸岬を後にして「奥」という場所を通過すると、国頭村でも公共交通が極細(あるいは皆無)な区間に突入する。

 この区間での見所は動物注意の黄色い標識。動物の種類がヤンバルクイナになっているのが極めて稀少で、次々と車窓を流れていく景色の中から、たま〜に現れる標識を見つけるのが乗車中の楽しみに変わる。

北部東側の目玉的標識
北部東側の目玉的標識

 バスはそのまま南下を続け、隣村との村境の5kmほど手前で右折。内陸部を横断して国頭村に進路を変えた。途中でダム湖のクイナ湖の脇を通るタイミングも見逃せない。

■期間限定!! 3時間40分の無料ツアー

 内陸部を抜けて再度西側に戻り、来た道を少し重複しながら、バスの出発点である道の駅へと帰ってきた。そのまま乗っていれば1つ隣・当日の乗車地点だったリゾートホテルの前にももう一度行ってくれる。

 ちなみに当日の利用状況は、途中で観光インバウンドさんが1組乗ってきて、また途中で降りていった他には誰もいなかった。

起点にバスが戻ってきた
起点にバスが戻ってきた

 国頭村周遊バスは実証事業ということで、利用した際はアンケート(Webもしくは紙)への回答をお願いされるのでお忘れなく。

 冒頭で国頭村の面積が結構広いと記したが、どうやらこのバスの経路をトータルすると何と75kmほどの距離を走るようで、休憩時間を含めた1周の所要時間は3時間40分に達する。おカネをかけずに本島北部の様子を見て回れると考えれば圧倒的なパフォーマンスだ。

 国頭村周遊バスは現在のところ、2025年3月31日までの運行が予定されている。ちょっとした無料の日帰りバスツアーを体験できるのもあと僅か!?

【画像ギャラリー】国頭村周遊バス北部ぐるっと一回りツアー(12枚)画像ギャラリー

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