■BYD
続いてはBYDのブースである。今回BYDは乗用車の日本参入、そして軽自動車「RACCO」の発表など注目を集めていた。乗用車と商用車で別にブースを設け、かなりの準備をしてきているようだった。その中でバスは小型電気バスのJ6をカスタマイズしたコンセプトカー、リビングタイプのJ6、そして大型電気バスのJ7とK8を展示した。
まずJ6はBYDが日本に初めて投入した小型電気バスで、これはEVコミュニティバスの代名詞的存在になるほど普及した。筆者が住む地域でも導入されていて、すでに馴染みがある地域も多いだろう。そのJ6をリビングタイプとしたのが本車両で、内部は大きなテレビとテーブル、座席が設けられている。
後部には高い位置に座席が設置され部屋のリビングのようにゆったりとできるレイアウトだ。キッチンやベッドという設備はないので、キャンピングカーのカテゴリーに入るかどうかは議論はあるものの、より快適な移動を楽しむための車という位置づけだろうか。
J7とK8については、市販されているモデルが展示された。特に大型タイプのK8については大阪・関西万博で桜島駅シャトルバスなどの輸送で使われていたので、乗車したことがあるのではないだろうか。
ショーモデルらしく大きくかかれた車のイラストと、EV車を示すプラグのマークが印象的だった。車内は標準的なレイアウトで、各席にはUSB端子が設けられていた。運転席周りもすっきりしていて、パネルはデジタル表示となっている。
実際のバスは運行に必要な運賃箱等が取り付けられるので、すべてが広々とはいかないまでもシンプルなデザインとなっていた。ちなみに大型タイプのK8は1回の充電で240km、中型のJ7は200km走行が可能で1日運行しても容量としては支障ないといえる。日本には累計500台以上が導入されていることもあり、今後もその活躍範囲は広がっていくだろう。
■メーカーブース以外のバスは別稿で!
今回はJAPAN MOBILITY SHOW 2025についてお届けした。乗用車と比べると商用車は概要する職業に就かないとハンドルを握る機会はないだろうが、インフラを支える欠くことのできない車両である。
バスは乗客として利用することができるので、旅客サービス面は気になるところだろう。今回はメーカーブースの展示車両を紹介したが、それ以外にも実はバスが展示もされていた。それについては稿を改めて紹介する。
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