■アリソン社製AT
最後に紹介するのは、米国アリソン社のATで、今のところ最新式だが方式はトルクコンバーターで、昔ながらの方式を採用する。しかし制御を電子化することにより、レバーではなく押しボタンで決定することが可能になっている。
エンジンブレーキが必要な場合は押しボタンで任意のギヤに下げるとインジケーターに現在のギヤが数字で表示されるのでマニュアル的な使用もできないわけではない。しかしトルコン方式なので、スムーズでパワフルな加速が可能で、運転士からも好評のようだ。
インターロックについて前述したが、アリソン製ATのインターロックはもっと便利に快適になっている。これまではシフトレバーの位置を基準に、シフトレバーを動かすことができるのはドアが閉まっているときだけで、ドアが開いていてはバスは動かせない。逆にNレンジに入っていないとドアは開かない構造だった。
アリソンATは基準をドアに置き、ドアが開くとシフトインジケーターのギヤ数字が点滅してN状態に変わる。つまりシフト操作をしなくてもドア操作をすると自動でNレンジにしてくれるのだ。
ドアが閉まればギヤ位置は復帰するので、極論だが出庫から入庫まで走っていようが止まっていようが運転士が乗っている限りは、全部Dレンジでも自動で切り替えてくれるため触る必要がない完全なオートマチック車なのだ。
このわずか数秒の操作時間の短縮が積み重なれば大きな時分となって走行ダイヤに反映されるので、総合的には路線バスでちょこちょこ停車して乗降がそれなりにある路線であれば、アリソンATが最も運転士のストレスを軽減するATなのかもしれない。あくまでも記者個人の感想である。
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