新幹線の「新○○」な駅と、○○の部分の元になったオリジナルの駅。お互い名前こそ似ていても距離が離れているところは割とあり、両駅を移動する際に何かシャトル便的な交通機関が用意されていると便利に思えるが、実際のところどうなっているのだろう。今回は熊本県の新水俣駅と水俣駅の間をリサーチ。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、新水俣駅〜水俣駅間の直通移動にまつわる写真があります)
■九州新幹線誕生と共に生まれた新水俣駅
新水俣駅は、博多駅から194.1km地点にある、JR九州新幹線の停車駅の一つで、2004年3月の九州新幹線の営業運転開始と同時にオープンした。
新幹線ができる前から、新水俣駅の造られた場所には国鉄/JR鹿児島本線が通っていたが、元々ここに駅はなく、初野信号場と呼ばれる施設だった。
一方、新水俣駅の大元と言える駅名を持つ水俣駅は、新水俣駅から直線距離で3.2kmほど離れた場所に位置していて、こちらは1926年の開業。
長きにわたって国鉄/JR鹿児島本線の駅であったが、2004年の九州新幹線開業と共に在来線が経営分離されて、第三セクターの肥薩おれんじ鉄道に移管。
JR→並行在来線の駅へと肩書きを変えたのち、2026年現在も引き続き肥薩おれんじ鉄道の停車駅として営業を続けている。
■新水俣駅〜水俣駅間の公共アクセス事情
国鉄系をルーツに持つとはいえ、今はJRの駅同士ではなく、JRの駅 vs. 3セクの駅という間柄を特徴の一つに捉えて良さそうな、九州新幹線の新水俣駅と肥薩おれんじ鉄道の水俣駅。
この両駅をタクシー以外の公共交通機関で直通移動しようと考えた際、ニーズにあった乗り物が何かしら用意されていると思われるが、実際どんな種類から選べるだろうか。
2026年1月現在のところ、最も簡単な手段に挙げられるのが、肥薩おれんじ鉄道線の列車を利用するもの。
新水俣駅には、新幹線開業と同時に肥薩おれんじ鉄道の「新水俣駅」も新しく併設されており、水俣駅からわずか1駅と、お隣同士のような位置関係にある。
平日ダイヤで通常13往復の列車本数があり、所要時間約4分で両駅間のアクセスができる。運賃は290円だ。
■路線バスでは繋がってる?
続いて、路線バスのアクセス事情に注目してみると、こちらも新水俣駅前/水俣駅前を通る路線系統が何本か出ている様子。具体的な路線名を書き出すと……
【新水俣駅前→水俣駅前】
(1)産交バス つなぎ温泉水俣港線 水俣港行き 12分 300円
(2)産交バス つなぎ温泉水俣産交線 水俣産交行き 12分 310円
(3)産交バス 田浦水俣線 水俣産交行き 13分 310円
(4)南国交通 水俣〜大口〜鹿児島空港線 水俣駅前行き 10分 150円
【水俣駅前→新水俣駅前】
(1)産交バス つなぎ温泉水俣港線 つなぎ温泉前行き 14分 300円
(2)産交バス つなぎ温泉水産交線 つなぎ温泉前行き 14分 310円
(3)産交バス 田浦水俣線 佐敷駅前/道の駅たのうら行き 14分 310円
(4)南国交通 水俣〜大口〜鹿児島空港線 鹿児島空港行き 10分 150円
……以上4種類の路線系統のいずれかを利用すると、新水俣駅〜水俣駅のバス移動ができるようになっている。所要時間は10分台前半といったところで、系統とバス会社によって運賃がけっこう異なる。
また、新水俣前と水俣駅前を経由するコミュニティバスの「みなくるバス 11系統市街地循環線(さくら色)」が運行していたようだが、こちらは2022年に廃止となり、現地のバス案内板に今もその面影が残っている。





