■所要時間の変遷を見てみると?
続いて、所要時間と運転本数、停車ポイントの数がどのように移り変わってきているか、簡単にまとめてみると……
●所要時間と運転本数
【1】白棚鉄道線(1930):48〜1時間 8往復
【2】国鉄白棚線(1940):50〜1時間 8往復
【3】鉄道復活(計画):55分 9往復
【4】国鉄バス白棚線(1959):40〜45分 15往復
【5】国鉄バス白棚線(1985):44分前後 28往復
【6】JRバス関東白棚線(1995):48分前後 30往復程度
【7】JRバス関東白棚線(2011):52〜53分 23往復
【8】JRバス関東白棚線(2026):52〜53分 16往復(平日)
●停車ポイントの数
【1】白棚鉄道線:8カ所
【2】国鉄白棚線:11カ所
【3】国鉄バス白棚線:13カ所
【4】JRバス関東白棚線:33カ所(白河駅〜磐城棚倉駅)/42カ所(白河駅〜祖父岡)
現在は専用道区間が短くなった関係もあるようで、バス登場当初に比べると若干足が遅くなった。本数は2026年2月時点の平日ダイヤ準拠で1日16往復。
日中1時間に1本のペースでバスが出ており、ローカル路線バス寄りのダイヤではあるものの、利用しようと考えた際、そこまで精密に狙う必要はないくらいの気軽さは残っている印象。
現在の白棚線は肩書き上では普通の路線バスということで、停車ポイントは路線バスらしい数に増えており、使い勝手はだいぶ良くなったと言えそうだ。
■専用区間に釘付け!!
今を走るJRバス関東白棚線の圧倒的な魅力を挙げるなら、なんと言っても同路線の目玉である専用道路の走行区間だ。
一般道では国道289号をメインルートに進み、途中で分岐して専用道路に入る。水田の中を割るようにして敷かれた、すれ違いの難しい狭隘感あふれる1本道を、何者にも邪魔されず軽快に走るシーンは特別な体験で、乗りに来て良かったと思わせるほど。
専用区間内の停留所もまた、当初は自動車線の駅として作られた経緯を持つことから、プラットホームや上屋といった設備が昔の鉄道駅と良く似ているのも見どころ。さらに今やレトロ感が生まれて味わい深い。
所々に立ててある「一般車通行禁止」の注意看板もまた独特な雰囲気を醸していて、白棚線のユニークさを増強。
立て看板の中に「国鉄高速度専用自動車道」と書かれた古いタイプが少し残っているので、乗って楽しむならそちらのチェックも欠かせない。
白河駅〜磐城棚倉駅間の運賃は810円。現在のところ、磐城棚倉での水郡線との接続があまり良くないのは残念なところであるが、乗り味良好・ユニークさもまた上々なので、福島県を訪れた際は一度試してみる価値の高いバス路線だ。
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