■車両が変わって風情アップ?
代替バス開業前に「鉄道よりも良い設備で」との要望が沿線自治体からあったそうで、深名線には開業当初から長い間、ハイデッカータイプの高速バス車両が活躍していた。
車両のスペックから、さしずめ都市間鈍行バスのような雰囲気を持っており、これはこれでユニークな楽しさがあった。
そんな中、2018年5月から深名線に一般路線向けの2扉タイプの車が入るように。どの便にどの車が来るかは決まっていないようで、なかなか巡り会えないまま時間だけが過ぎてしまったが、2025年9月の訪問時に、ようやく大型路線車が運行を受け持つ便に当たった。車種はいすゞエルガ。
2025年9月時点で見たところ、ハイデッカー車は既に引退済み(たぶん)で、2012年頃に新車で導入された、トイレ付きの中型ミドルデッカー車と一緒に大型路線車が使われていた。
ハイデッカー車やミドルデッカー車にはリクライニングシートが付いており、居住性の面では簡易的なシートの路線車投入により、ダウングレードしたと言わざるを得ない。
その反面、路線車が入るようになったことで、固定クロスシートのディーゼルカーでのんびり進んでいくのとよく似た、ローカル路線バス旅の風情が以前より大幅にアップした、とも取れる。路線車/ミドルデッカー車どちらが来るかはお楽しみ。
■「最長クラス」には含まれない?
バスの深名線の走行距離は便や季節によって前後するものの、大体130kmくらいだ。130kmとなれば全国的にも「最長クラス」と言えるほどのロングランナーに思える。
ただし深名線の場合、深川〜名寄間を同じ車が一度に約130km走るのは確かながらも、途中の幌加内バス停で10分のトイレ休憩を行う際、バスの系統が変わるのだ。
そのため、深名線は「深川〜幌加内 47〜50km」と「幌加内〜名寄 81km」の2種類の系統を組み合わせた路線ということで、最長クラスの路線バスという枠組みからは外して扱うケースが多いようだ。
バスの行先表示を見た際、まずは「幌加内」と表示されていて、幌加内に着くと「名寄」もしくは「深川」の表示に切り替わるところからも、幌加内で系統が分かれていると想像できる。
■あのオファーを受けるとお得に
深川〜名寄間を通しで利用した際の運賃は2025年の利用時は2520円で、2026年3月時点では2660円。これは深川〜幌加内1130円と、幌加内〜名寄間1530円を合わせたものだ。
深名線には、名寄方向/深川方向どちらも、幌加内に着いた際に運転手さんに「幌加内では降りず、その先も乗っていく」旨を伝える、儀式のような少し変わった支払い手続きがある。
幌加内到着時点で精算するときもあれば、終点で運賃全額を支払うときもあり、これは日によってまちまちらしい。
また幌加内で申告をする際、ごくたまに運転手さんから「回数券買う?」と聞かれることがある。
回数券は1冊1,000円で1,100円分付いてくる(2025年9月時点)ので、オファーが来た際は二つ返事で受けておくと、ちょっとお得になる。もちろん自分から回数券が欲しいと申し出てもOKだ。
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