とうとう最後が見えてきた!? 山梨県に入る神奈中バスの秘蔵路線「三56系統」2026年3月ダイヤ改正後の様子

とうとう最後が見えてきた!? 山梨県に入る神奈中バスの秘蔵路線「三56系統」2026年3月ダイヤ改正後の様子

 2026年の冬〜春にかけて、神奈川県の主要バス会社のひとつである神奈川中央交通のダイヤ改正が行われた。今回の改正で気になるのが、情緒あふれる場所を通り抜けて隣の山梨県へ50mだけ足を踏み入れる、神奈中バスきっての秘蔵路線「三56系統」にも影響が及んだ点だ。

文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、2026年4月現在の神奈中バス三56系統の写真があります)

■ショッキングだった2026年のダイヤ改正

2026年もまた神奈中バスの路線に大ナタが…
2026年もまた神奈中バスの路線に大ナタが…

 2026年の冬〜春にかけて実施されたダイヤ改正では、とりわけ相模原エリアを受け持つ津久井営業所の路線に目立つ変化があった印象。

 例えば相模湖〜高尾〜八王子を結んでいた「八07系統」の廃止もその一つで、県境越え系路線としてはなかなか不思議な性質を持った存在だったため、少し前から告知されていた廃止の報にはショックを受けた。

相模湖〜八王子を結んだ八07系統の路線図跡にテープが貼られていた
相模湖〜八王子を結んだ八07系統の路線図跡にテープが貼られていた

 このほか、神奈川県西寄りのローカルエリアをゆっくりと走り抜ける、神奈中バスの中でも最高クラスのバス旅情緒を提供してくれる、三ヶ木〜東野〜月夜野(山梨県)およそ17.2kmの区間にもメスが入ったのだ。

■系統廃止と減便

三56系統とセットの関係にあった三55系統は廃止に
三56系統とセットの関係にあった三55系統は廃止に

 ダイヤ改正以前には、三ヶ木〜月夜野間には2種類の系統が運行していて、一つが三ヶ木〜東野およそ15kmを結ぶ「三55系統」、もう一つが東野エリアから更に2kmほど足を延ばし、ほんのちょっとだけ県境を越えて、山梨県の月夜野に至る「三56系統」だ。

三56系統は山梨県に入る非常に珍しい路線(バスが来るまで後ろから車1台も来なかったんだけどな……)
三56系統は山梨県に入る非常に珍しい路線(バスが来るまで後ろから車1台も来なかったんだけどな……)

 ちなみに「三56系統」は、2007年10月に放送されたバス乗り継ぎ旅のテレビ番組で利用されたことがあり、放送から20年近く経った今も、「テレビでやってたバス」と引き合いに出されるほどの強い印象を残している。

終点の月夜野。神奈中バスと富士急バスの停留所が置かれている
終点の月夜野。神奈中バスと富士急バスの停留所が置かれている

 さて2026年3月改正後の運行ダイヤを見ると、まず「三55系統」が全便廃止、「三56系統」は減便の方針が取られている。

 バス路線の利用低迷と乗務員不足、相模原市が乗合タクシーの実証運行を実施していることなどが、廃止/減便の理由と言われている。

■三56系統減便の内訳

 続いて、三56系統の2021年4月改正〜2026年3月改正直前と、2026年3月改正後の便数と発車時刻の変化を書き出してみると……

2025年11月(左)と2026年4月の、月夜野バス停の三56系統時刻案内
2025年11月(左)と2026年4月の、月夜野バス停の三56系統時刻案内

【2021.4.1〜2026.3.29】
●平日 三ヶ木→月夜野
・7:40発
・12:10発
●平日 月夜野→三ヶ木
・9:00発
・12:55発
●土日祝 三ヶ木→月夜野
・7:00発
・15:30発
●土日祝 月夜野→三ヶ木
・7:50発
・16:15発

【2026.3.30〜】
●平日 三ヶ木→月夜野
・12:10発
●平日 月夜野→三ヶ木
・12:55発
※上り/下りともに土日祝運休

……といった違い。近年は元々1日2往復とかなり細いダイヤ設定だったところが、とうとう平日のみ・1日1往復にまで削られた形だ。

■もう後が無い、だけど使える!

 時刻表が真っ白になる寸前まで本数が減らされ残念極まるところながら、ダイヤ改正後も“実用枠”の便を残してあるのが嬉しい点。

月夜野には道路脇に転回場とバスの待機スペースが設けてある
月夜野には道路脇に転回場とバスの待機スペースが設けてある

 三56系統の終点である月夜野バス停には、富士急バスが運行する、月夜野〜道志村〜山中湖間を結ぶ路線バス「道志線」も平日のみ出入りしている。

 現在の三56系統と道志線のダイヤを踏まえると、遅延がなければ上り/下り便ともに無理なく繋がるよう設定されているため、引き続き相模原〜山中湖間の(ちょっと風変わりな)アクセス手段に役立ってくれるわけだ。

減便後も月夜野は神奈中/富士急バスの乗り継ぎ地点としての役割をひとまずキープ
減便後も月夜野は神奈中/富士急バスの乗り継ぎ地点としての役割をひとまずキープ

 なお、神奈中バスでは三56系統の走る、相模原市中山間地域(藤野・東野地区)の路線退出の意向を示している。現在のダイヤが三56系統の最後の姿になる可能性も少なからずあり、今後の動きが気になるところだ。

【画像ギャラリー】神奈中バス「三56系統」2026年4月の様子(8枚)画像ギャラリー

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