日本一トンネルの中を長く走るバスは……え? これってマジ!?

■やっぱりアイツが行手を阻む? 一般道の最長トンネルバス

長いトンネルをバスで通過するのもロマンのうち
長いトンネルをバスで通過するのもロマンのうち

 高速道路の最長トンネルバスが分かれば、高速/自動車専用道路と事業用を除く、一般道の最長のトンネルを走る路線バスも知りたいところだ。こちらもTOP3から見ていこう。

★【1】国道140号 雁坂トンネル(山梨・埼玉県) 6,625m
【2】国道194号 寒風山トンネル(愛媛・高知県) 5,432m
【3】国道336号 えりも黄金トンネル(北海道) 4,941m

 第1位は国道140号線の雁坂(かりさか)トンネルで、トンネル区間は有料になっている。ここを通るバスがあるかチェックしてみると、道の敷かれている場所が路線バスを阻む要素になっていた…県境だ。

 山梨県側のトンネルから最も近い停留所は2km手前の、山梨交通/山梨市市民バス「西沢渓谷入口」バス停。埼玉県側は7km手前の、西武観光バス/秩父市営バス「川又」バス停となっている。

 トンネル区間を通れるのは原付までで、自転車や徒歩での通行はNG。その正体は、タクシー以外の公共交通機関では絶対に通れないトンネルだったりする。

 第2位の国道194号線の寒風山(かんぷうざん)トンネルもまた、県境をまたぐ場所に掘られている。しかも愛媛県側にはトンネル付近まで行くバスが皆無で、13km手前の、せとうちバス「市倉入口」バス停が最寄りとなる。

 一方の高知県側は、トンネル出入口から2.5km手前の、嶺北観光自動車「桑瀬(くわぜ)」バス停が最寄りとなる。夕方に1日1往復しかなく、観光目的でのアクセスは上級者向けと言わざるを得ない。

 寒風山トンネルは自転車や徒歩でも通れる道路としては、日本一長いトンネルでもある。愛媛県側からアプローチするとトンネルまで高低差500mの上り坂が続くため、公共交通機関での訪問は“絶望”しか感じないかも…。

■第3位が不戦勝で1位に…

 残るは第3位にランクインした北海道のえりも黄金トンネル(4,941m)だ。襟裳岬へのアクセスルート・国道336号「黄金道路」の一部で、道路を作るために黄金が敷き詰められるほど工費がかかったことから、その名が付いたと言われている。

 海沿いのローカルエリアに位置しているが、ここには路線バスが通っている。広尾〜襟裳岬〜様似間およそ82kmを結ぶ、ジェイアール北海道バス日勝線のメインルートだ。

ジェイアール北海道バス日勝線で使われていた中型路線車
ジェイアール北海道バス日勝線で使われていた中型路線車

 えりも黄金トンネルを挟んで、北側の最寄り停留所がトンネル出入口から160m先の「上目黒」、南側は130m先の「咲梅(さくばい)」となっている。

 実はこのトンネル、北海道最長のトンネルという記録の持ち主でもある。数値の上でなら、ジェイアール北海道バスの日勝線が、道内一にして日本一長いトンネル区間を走る一般路線バスに輝くわけだ。

【画像ギャラリー】案外珍しい組み合わせ? 乗合バスと長〜いトンネル(5枚)画像ギャラリー

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