東京空港交通は、2023年10月1日に成田空港・羽田空港線路線バスのダイヤ改正及び運賃改定を予定している。また成田空港線~都心ホテル線を運行再開し、羽田空港線の一部路線への座席指定制度を導入する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■改定の背景
航空旅客は着実に回復しており、同社では一層の利便性向上のため成田空港線及び羽田空港線で計67便を増便し、ダイヤ改正を実施する。成田空港線では都心ホテル線の運行を再開する。また羽田空港線の一部路線への事前座席指定サービスを導入するなど、今後も経費節減に努めながらサービス提供に徹するとしている。
また同社では、運行計画の適正化や業務の効率化、設備投資の削減等経費削減に努めたが、燃料価格の高騰や諸物価の上昇に加え、航空旅客数に応じた増便に向けての乗務員の確保が必要なことから、このような状況への対応を目的として2023年10月1日に運賃改定を行うこととし国土交通省に届出をした。
■羽田空港路線への座席指定制度導入と成田空港発便への追加導入について
「羽田空港~東京シティエアターミナル(台場・有明地区経由便除く)」、「秋葉原駅→羽田空港(空港行のみ)」、「羽田空港~成田空港」、「羽田空港~練馬・光が丘方面」、「羽田空港~熊谷方面」線と、成田空港発「品川」、「豊洲」、「台場・有明」線を「リムジンバス予約Web」より予約・決済する場合は好みの座席を事前に指定できるようになる。なお成田空港発のリムジンバス単独運行路線は全路線で座席指定が可能になる。
羽田空港路線の運行便数拡大については、利用の多い路線の運行便数を拡大する。具体的には空港発は、羽田空港→新宿方面が77→79便で深夜便を含む。羽田空港→TCATが16→17便。羽田空港→八王子方面が5→6便、羽田空港→「東京ディズニーリゾート」が41→50便にそれぞれ増便される。
空港行きは、新宿方面→羽田空港が50→54便に、八王子方面→羽田空港が5→6便に、「東京ディズニーリゾート」→羽田空港が38→47便にそれぞれ増便される。成田空港線についても利用が多い路線は増便され、ホテル発着のリムジンバスの運行も再開される。