今や日本中どこを見渡してもバス運転士不足は解決しそうにない。各事業者はあの手この手で運転士を確保しようと努力しているが、西鉄バス北九州が運転体験会を開催するようだ。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
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■開催の概要
西鉄バス北九州は北九州モノレール(北九州高速鉄道)の全面協力のもとで、モノレール企救丘基地で運転体験会を開催する。参加条件は普通免許さえ持っていればAT限定であってもOKで、どなたでも応募可能としている。同社ではバス運転士を目指している方やバス運転士の仕事に興味がある方などを対象として、応募を待つとのことだ。
開催日程は合計3日間で、2024年3月23日(土)、4月20日(土)、5月18日(土)を予定している。また応募締切は、各開催日の2週間前までだ。開催時間は、各開催日とも午前の部が10:00~12:30、午後の部が13:30~16:00となっている。場所は、北九州モノレールの企救丘総合基地で、モノレール企救丘駅より徒歩約3分だ。
募集人数は、各開催日とも午前の部、午後の部共に各回10名なので、全日程の合計は60名という計算だ。応募者多数の場合は抽選になるようだ。応募フォームのQRコードは画像ギャラリーに収蔵したので、バスマガジンWEBからご覧いただきたい。
■運転体験会のお約束?
バス事業者が運転体験会を開催することは今や珍しくない。もちろんバスマニアが運転をしたいがために来場するケースもあるのは事実だ。以前ならば「マニアお断り」の文言が付されていたが、最近はそこまであからさまにお断りすることはないように感じる。
バスマニアでも条件さえよければ働いても良いという方はいくらでもいる。そのような貴重な人材を門前払いしていては運転士不足は解決しないどころか、マニアですらあきらめに似た印象を持ってしまう。
就職を前提としないイベントでも構わないので、開催していれば元々興味のあった方にはよりバス運転士の仕事内容が浸透したのかもしれない。バスが大好きなマニアの方に話を聞いてみても、今となっては手遅れのような気もするという声もあるが、続けることは大事だ。