北海道留萌市在住の写真家・佐藤圭さんが撮った貴重な動物、風景写真をお届けする週末連載。
第36回は、とても珍しい大気現象「グリーンフラッシュ」の画像をお届けします。
太陽が緑色に光るというなんとも不思議な現象。北海道留萌の海岸から撮影された貴重な1枚です。
写真・文/佐藤圭
【画像ギャラリー】緑色に輝く太陽=グリーンフラッシュにズームアップ!
雨上がりの晴れた夕方に出現の可能性大
「グリーンフラッシュ」という言葉を聞いたことはありますか? 夕陽が水平線に沈みきる直前、緑色に光る現象のことです。
ハワイやグアムなどの南国で見られることが多く、見ると幸せになれるという伝説があります。
その「グリーンフラッシュ」は、実は僕が住む留萌でも見ることができます。
ただ、空気が乾燥してクリアな状態で、なおかつ水平線に雲がない晴れた日限定です。最近は、PM2.5の影響で大気が霞むことが多いので、チャンスは少ないです。
条件が良くても、「グリーンフラッシュ」が出現するとも限りません。
昼間に雨が降って夕方にはきれいに晴れた日や、雨が降った翌日の晴れの日などは、大気中のチリやホコリがなくなるのでチャンスです。
観察には双眼鏡や望遠レンズのついたカメラなどを使用しますが、太陽を直接見るのは目に悪影響があるので、沈む直前の太陽が90%以上水平線に沈んだときに見てください。
初めて見たときは、感動してしばらく震えが止まりませんでした。この世のものとは思えない美しさです。
紹介している写真は、「日本の夕陽百選」にも選ばれている留萌市の絶景ポイント・黄金岬から、水平線に沈む夕陽を撮影したものです。
「グリーンフラッシュ」の町・留萌を広めようと、10年以上前から写真を発表していますが、遭遇率が低すぎて、一向に広まりません。
北海道出身のアーティスト「ハンバーガーボーイズ」が、留萌市、増毛町、小平町の歌『R.M.O-留萌・増毛・小平-』(ハンバーガーボーイズ公式サイトMusic Clip https://hamburgerboys.com/pg2081653.html)を作ってくれましたが、そのコーラス部分で「グリーンフラッシュ、グリーンフラッシュ」と連呼してくれてます♪
佐藤 圭 kei satou
1979年、北海道留萌市生まれ。動物写真家。SLASH写真事務所代表。MILLETアドバイザー。
日本一の夕陽と称される留萌市黄金岬の夕陽を撮影するために写真家の道に入る。北海道道北の自然風景と野生動物を中心に撮影を続け、各地で写真展を開催し、企業や雑誌、新聞などに写真を提供している。
2018年、エゾナキウサギの写真「貯食に大忙し」で第35回『日本の自然』写真コンテスト(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会)で最優秀賞受賞。
ウェブサイト:https://www.keisato-wildlife.com/
Facebook:https://facebook.com/kei.sato.1612
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