レクサスにベントレー……我々庶民がなかなか手を出せない高級車の多くにはアナログ時計がある。だが多くの読者は、“昔はもっといろんなクルマに付いてたじゃないか”と思っているだろう。ということで今回は、なぜアナログ時計が高級車だけの装備となったのかを解説しよう。
文/小鮒康一、写真/NISSAN
【画像ギャラリー】高級車だけじゃないぞ!! あのスズキにも車内時計を設定しているモデルがある!! 詳細はこちらから!!(10枚)画像ギャラリー■そもそも昔の車内時計はどんな感じだったの?
古くはアナログ時計がインパネやメーターに備わっており、低グレードの車両などはメーターのタコメーターの位置にタコの代わりにドでかい時計が備わっているモデルもあった。
しかし近年ではアナログ時計は一部の超高級車にのみ備わるものとなり、デジタル時計ですら単体で備わる車種はほぼない状況となっているのだ。
90年代初頭くらいまでのクルマでは、インパネの上方中央の一等地に装備されることが多かった時計。
低グレードの車両では単にフタとなっていて、ディーラーオプションで時計を選ぶことができるようになっていた事もある。
また初代インテグラタイプRでは、軽量化のためにデジタル時計がレス仕様になるなど、いろいろな意味で存在感のある装備となっていた。
■時代の流れなのか……ナビやオーディオがもたらした現実
しかし近年ではナビやディスプレイオーディオが標準装備化されたり、メーターも液晶化が進み、時刻はそれらに表示され単体の時計は一部の超高級車の調度品として残るだけになったのが現状だ。
これは前述の通りディスプレイやメーターに時刻を表示することができるようになったというのが大きな理由だ。
今まで時計の設置場所となっていたインパネ中央の一等地がナビやディスプレイオーディオのモニターにとって代わられたことも無関係ではないだろう。
また近年のモデルは多機能化が進んでおり、それに合わせてスイッチ類なども増えているため、時刻だけを表示するスペースを確保することが難しいという理由もあるようだ。
いずれにしても昔は最も運転中に目をやることが多かった時計が、ディスプレイモニターに取って代わられたというのは時代の流れを感じざるを得ないエピソードと言えるだろう。
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