天皇陛下の専用車とはどんなクルマ!?『天皇陛下と皇族方と乗り物と』発売!!

 秘密のベールに包まれた『皇室専用車』や『お召し列車』などを思う存分紹介する本が発売されました。

 天皇皇后両陛下をはじめ、皇族方がご乗車される自動車や鉄道車両、さらには航空機、船舶に至るまで、皇室専用の乗り物について、本邦初公開の秘蔵写真や図面、導入にまつわる書類などの資料とともに、徹底的に解き明かす一冊です。

文:ベストカー編集部


御料車とはいったいどんな車両!?

 ものものしい警備とともに威風堂々と現われる車列。その中心には、見るからに一般車とは一線を画する威厳ある車体の大型リムジン。一般車ではナンバープレートの装着される部分には菊のご紋が輝き、後席ドアの窓下にも菊のご紋。

 天皇陛下、皇后陛下がお出ましの際にご乗車される『センチュリーロイヤル』です。

 いったいこのセンチュリーロイヤルとはどんなクルマなのか!? 何台存在するのか!? 1台あたりの価格はどの程度なのでしょうか!?

 センチュリーロイヤルが導入されたのは平成18年のことでした。それまでは日産自動車と合併する前のプリンス自動車工業が開発した「ニッサン・プリンスロイヤル」が御料自動車として使用されていましたが、製造から時間が経過したことで部品供給やメンテナンスの問題から、退役が決定。引き継ぐかたちでトヨタ自動車がV12気筒エンジンを搭載する2代目センチュリーをベースに開発したのがセンチュリーロイヤルなのです。

 意外に思われるかもしれませんが、この御料自動車にもナンバープレートが存在するのです。前後バンパー部に装着される直径10cmの小さな鋳物製の「皇室用ナンバーブレート」がそれ。

 さらに言えば車検も義務づけられているし、車検証も存在するのです。毎年発生する自動車税は免税となっていますが、車検時に収める重量税は課されていて宮内庁が支払っています。当然ながら個体を識別するための車台番号も打刻されています。本書では御料自動車の車検証も資料として掲載しました。


 御料自動車はこのセンチュリーロイヤルだけではなく、実はさまざまな車両が採用されていて、歴代を振り返れば実に15車種、49台もの御料自動車が存在しました。そして現在は7台が皇室用ナンバープレートで登録されているのです。

 本書ではその歴代御料車の詳細のみならず、導入の背景や経緯、車種選定の逸話などを著者工藤直通氏が、宮内庁が保管する資料を徹底的に精査し、紹介しています。ここまで踏み込んだ資料開示はこれまでなかったはずです。

自動車だけではない お召し列車や専用機の秘密にも迫る!!

 本書では御料自動車だけではなく、鉄道でのご移動の際に運転されるお召列車や、海外へお出かけの際などに使用される政府専用機、チャーター特別機の運航記録などにも迫っています。

 特にお召し列車については平成年間だけではなく、大正時代、昭和時代にどのような車両によるお召列車がどのように運行されてのか!? 車両の細部や詳細、貴重な図面などの資料も掲載しています。大正時代には、京都で使用する馬車を運搬するために専用の車両を新造したこともありました。

 ところで国鉄の時代は無料だったお召列車ですが、分割民営化されJRとなって以降は「運賃」が支払われていることをご存知でしょうか!? どのように算定され、どのように支払われているのか!? それらも本書では宮内庁に残された資料から明らかにしています。

 どうしても秘密のベールの奥のよう感じてしまう皇室ですが、本書では「乗り物」という視点から、可能な限り資料を発掘し、事実関係を検証しながら解き明かしていきました。

 まもなく平成も幕を閉じ、新元号の時代が幕を開けます。これを機に、本書を読んでいただき、皇室をもっと身近に感じていただければ幸いです。

2019年3月27日発売、定価5500円(税別)、著者:工藤直通、全国書店、電子書店にて発売中

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