2024年9月、ホンダの大人気軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」に、新型の「N-BOX JOY」が追加設定されました。このN-BOX JOYのように、人気モデルを「クロスオーバー風」に仕立てるのは、昨今のクルマにおける流行。トヨタも2021年に名車「カローラ」に「カローラクロス」を設定していますし、あの「クラウン」にも2022年「クラウンクロスオーバー」が設定されました。
さて、次に「クロス」となるのはどのクルマか…。ひょっとすると、人気ミドルクラスミニバンの「ヴォクシー」かもしれません。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA、トヨタ車体
【画像ギャラリー】「クロス」が出るかも!?? トヨタの大人気ミニバン「ヴォクシー」(10枚)画像ギャラリージャパンモビリティショー2023の「クロスバンギア」はヴォクシーのクロス版では!??
トヨタのミドルクラスミニバンであり、ミニバンの王道を行くデザインである「ノア」に対して、刺激的なデザインが特徴的な「ヴォクシー」。自販連によると、2024年上半期(1月~6月)の販売台数は34,794台と、月に6,000台近くを販売する、トヨタの大人気モデルのひとつです。
そんなヴォクシーのクロス版ではないのか、と筆者が感じたのが、ちょうど1年前である2023年秋に開催されたジャパンモビリティショー2023に、トヨタ車体が参考出展した「X-VAN GEAR CONCEPT(クロスバン ギア コンセプト)」です。
トヨタ車体は、トヨタ車のなかでもノア/ヴォクシーやアルファード/ヴェルファイア、ハイエース、ランクルシリーズなど、箱モノやSUVを多く手掛けている会社。クロスバンギアコンセプトも、見た目は背の高いミニバンですが、大径タイヤを装着したSUVのような雰囲気もあり、ミニバンとSUVのいいとこどりをしたようなデザインでした。
トヨタ車体によると、このクロスバンギアは、「乗用ミニバンの大空間とSUVのアクティブスタイルを両立した新しいカテゴリ」のクルマとしており、まさにこれは、ヴォクシー(もしくはノア)のクロス版だと考えてよいのではないでしょうか。
サイズ感はヴォクシーよりも幅広く背高 最大の特徴は助手席側のBピラーレス!!
クロスバンギアのボディサイズは全長4695mm×全幅1820mm×全高1855mm。乗車定員6名の3列シート車で、室内長は2965mm、室内幅は1550mm、室内高は1340mmと発表されています。ノア/ヴォクシーは全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mmですので、クロスバンギアは、ノア/ヴォクシーと全長が同じで、全幅は90mmほど広く、全高は40mmほど高めというサイズ感です。
エクステリアデザインは、前後の張り出したフェンダーと、ブラックアウトされたバンパーやサイドスポイラーなどが特徴。特に細めのヘッドライトは現行ヴォクシーの鋭いヘッドライトに似ています。ただ、ランドクルーザーのように、フロントガラスを立てたことやボンネットが水平となっていること、また大きなSUV用タイヤや、前後左右下側についた樹脂バンパーによって、SUVらしさも十分に感じられます。
最大の特徴が、助手席側のBピラーレスの大開口ドアです。助手席ドアも前方へスライドしながら開くスイング機構が採用されており、自転車や釣り竿など長くてかさばるツールでも、簡単に積み下ろしすることができます。
インテリアは、2枚の大型ガラスルーフから差し込む光によって、明るく開放的なリビングのような雰囲気。2+2+2の3列シートのレイアウトですが、助手席シートが2列目シートの並びまで移動できる、ロングスライドとなってします。また助手席は180度回転も可能で、2列目シートを倒してテーブルとし、対面で会話もできるレイアウトも可能。このクルマの特等席は、ソファーのような3列目シートのようです。
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