フルモデルチェンジを迎えたクルマの進化の度合いは、クルマ好きであるほど気になるところ。ここでは、近年フルモデルチェンジしたなかでも特に人気の7台をピックアップし、先代型と比較してどれだけ進化しているのかチェックする!!
※本稿は2024年10月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、スバル、ホンダ、日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年11月10日号
■トヨタ シエンタ(2022年8月フルモデルチェンジ)
全長と全幅は変えずに、天井を高く設定してウィンドウの面積も大幅に広げた。居住性と運転のしやすさが向上して、衝突被害軽減ブレーキの検知範囲も拡大した。先代型はワゴン的な雰囲気だったが、現行型はミニバンらしさを強めて大幅に進化させている。
●進化度:先代と比べて……+70点
■スバル クロストレック(2022年12月フルモデルチェンジ)
ボディサイズや車内の広さは先代型とほぼ同じだが、走行安定性、乗り心地、ステアリング操作に対する車両の反応、シートの座り心地など幅広く向上している。アイサイトも進化して、スバルらしい従来型の特徴を際立たせるフルモデルチェンジを行った。
●進化度:先代と比べて……+40点
■ホンダ ステップワゴン(2022年5月フルモデルチェンジ)
先代型はリアゲートに縦長のサブドアを組み込み、乗員の乗降性や狭い場所での積載性を向上させたが現行型では廃止された。全長は4800mmに達したが、走行安定性と乗り心地は大幅に進化した。シートの座り心地も快適になり、クルマ酔いも生じにくくなった。
●進化度:先代と比べて……+35点
■ホンダ フィット(2020年2月フルモデルチェンジ)
ボディサイズや車内の広さは基本的に同じで、フロントマスクは不評だが、視界は前後左右とも大幅に向上した。最も注目される進化は、ハイブリッドがモーター駆動を基本とするe:HEVになったこと。走りが滑らかになり、乗り心地も改善されて上質だ。
●進化度:先代と比べて……+50点
■日産 エクストレイル(2022年7月フルモデルチェンジ)
e-POWER専用車になり、発電用エンジンは直列3気筒1.5Lターボだ。圧縮比を変化させる画期的な機能が備わり、優れた発電性能と低燃費を両立させた。4WDのe-4ORCEは後輪を専用のモーターで駆動して安定性も優れ、価格は高まったが機能も向上している。
●進化度:先代と比べて……+55点
■トヨタ ノア/ヴォクシー(2022年1月フルモデルチェンジ)
オプションを含めた装備の進化が注目される。スライドドアが開き始めた時に車両が接近すると、作動を止めて降車時の事故を防いだり、渋滞時にステアリングホイールから手を離しても作動する運転支援機能などが採用された。走行性能や乗り心地も向上した。
●進化度:先代と比べて……+90点
■トヨタ ランドクルーザー300(2021年8月フルモデルチェンジ)
現行型になってV型8気筒エンジンが廃止されたのは残念だが、環境対応を考えれば仕方ない。14年ぶりのフルモデルチェンジとあって、機能が大幅に向上した。各種の電子制御の活用で悪路走破力を高め、安定性などの基本性能も改善した。商品力を総合的に高めている。
●進化度:先代と比べて……+53点
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