■日産に聞く“新成人キラー”キューブ 販売促進の秘策とは?
キューブが新成人の特に女子から高い支持を受けていることはわかったが、日産はそれをどう捉えているのか? 日産自動車広報部に聞いた。
「ソニー損保の調査でキューブが2年連続No.1を獲得した際、弊社のキューブのチームも新成人がどのようなマインドを持っているのか、具体的にキューブのどういう点が“欲しい”と感じるツボなのか調査をした経緯があります」(広報部)
とやはり日産自身もこの調査結果をかなり興味深く受け止めた様子。ではその後具体的にどんなことをしたんですか?
「(調査結果を受けた企画の)ひとつとして、シート地などの内装でキューブ独自の世界観を大切にし、毎年新しいテーマで内装に特化した特別仕様車を投入しています」(広報部)
細かくみると、2009年10月には横浜の海をイメージしたインディゴブルーの内装色を採用したインディゴセレクションを投入。そして、昨年10月には北欧のカフェをイメージしたチェック柄のシートを採用したロルブーセレクションを投入するなど、頻繁に新しいテーマの内装色に特化した特別仕様車を投入。15Xロルブーセレクションは2番目の人気グレードとなっている。
キューブ人気の裏にはこうした新成人に向けたインテリア面の新しい提案も隠されていた!!
■まとめ
ここまで、データや実際の新成人の声などさまざまな点から新成人のクルマ観を探ってきたが、男女ともに共通していたのは、クルマ選びの基準として他の世代以上に「デザインのよさ」を重視していること。
それは女性にとっては「丸みがあって可愛いデザイン」だし、男性にとっては「個性的で新鮮なオシャレさ」と意味が少し変わる。
キューブは男性の欲しいクルマでも8位にランクインしているように、女性が支持するモコやマーチなどの丸いフォルムのクルマたちとは違い、男性にも「新鮮でオシャレなデザインだ」と思わせたからこそ、総合1位を獲得できたのだろう。
新成人たちを取材していて意外だったことは「クルマに興味がない」といいつつも「こういうのはデザインがいいクルマだよね」という彼らなりのクルマ観がそこにはあったこと。
燃費や価格以上に新成人たちの琴線に触れる個性的なデザインのクルマが増えれば、新成人のクルマへの興味がグッと増すかもしれない!!
【画像ギャラリー】日産キューブが「欲しいクルマ」5年連続ナンバーワン!? 10年前の「新成人のクルマ観」に仰天!!(13枚)画像ギャラリー【番外コラム】2014年 新成人が選ぶ一緒にドライブしたい新成人は?
こちらでは新成人が選ぶ「一緒にドライブしたい新成人」の有名人ランキングをご紹介。その結果が下の表だ。
堂々の1位は志田未来。2位の神木隆之介とともに子役時代から活躍したコンビがワンツーとなった。志田未来は新成人が欲しいクルマ8位のダイハツムーヴのCMにも出演中。
ということは「ムーヴ+志田未来」の組み合わせは新成人への訴求効果大か!? 実は彼女、男性新成人が選ぶ同ランキングで1位を獲得しただけでなく女性が選ぶ同ランキングでも3位と同性からの支持も高いのだ!!
(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

















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