世界各国のさまざまな企業が開発に乗り出している空飛ぶタクシー(eVTOL)。ドイツの開発企業が破綻するなどのニュースがあった一方で明るいニュースもあった。日本のANAが、2027年から首都圏でeVTOLの営業を開始するというのだ!!
※本稿は2025年1月のものです
文:角田伸幸/写真:トヨタ、SkyDrive、スバル
初出:『ベストカー』2025年2月26日号
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空飛ぶタクシー(eVTOL機)ビジネスに、明暗が生まれている。
まずは2024年11月、独リリウムが資金難から破産に陥った。すかさず支援者が現われたため窮地は脱したと思われたが、今度は同じドイツのボロコプターが破綻してしまった。
一方、明るいニュースもある。日本のANAが、2027年から首都圏で空飛ぶタクシーの営業を開始するというのだ。
日本経済新聞によれば、同社は東京都心~成田空港、羽田空港~成田空港、東京都心~横浜・鎌倉といったルートでのフライトを構想しているらしい。
気になる料金だが、羽田~成田空港の場合、現在定額タクシーで移動すると約2万5000円。一方、ヘリコプター(スペースアビエーション社のヘリタクシー)を利用すると約23万円だから、eVTOL機はその中間的な10万円程度の値付けになるのではなかろうか。4人で乗れば一人2万5000円だ。
ANAの機体だが、米ジョビーアビエーションのS4を使う。今年開かれる大阪万博でもデモフライトを行う予定だが、すでに日、米、豪で型式認証取得が目前と言われており、2027年の就航は問題ないだろう。定員はパイロットを含めて5名だ。
さらにもっと早く営業運航が始まりそうな国もある。それがお隣の中国だ。
同国ではすでにeVTOL機最大手イーハン(億航智能)の「EH216-S」が耐空証明を取得しており、同機を飛ばすための航空会社「億航通用航空」と「合翼航空」も事業許可が秒読みの状態だという。早ければ2025年中にも遊覧飛行のような形で、空飛ぶタクシーの営業が開始されるかもしれない!
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