ガソリン暴騰時代!! 暫定税率がなくならないなら自衛手段しかない!? 燃費をよくするための運転術のウソホント

発進時、加速時のふんわりアクセルは正しい?

発進時はもっとも燃料を消費する。ガソリン車ならばふんわりアクセルを心がけよう(PHOTO:tarou230@Adobe Stock)
発進時はもっとも燃料を消費する。ガソリン車ならばふんわりアクセルを心がけよう(PHOTO:tarou230@Adobe Stock)

 運転で燃費を向上させる最も効果的な方法は急加速、急発進を控え、おだやかにアクセルを踏み込むことだ。政府と自動車関連団体により1997年に発足した「エコドライブ普及推進協議会」が提唱した“エコドライブ10のすすめ”によれば「(クルマを発進させる際)最初の5秒で、時速20km程度が目安」を基準としたやさしい発進「ふんわりアクセル」を心がけるだけで、10%程度燃費が改善するのだという。

 言うまでもなく、信号待ちから青になった瞬間、アクセル全開の加速は厳禁。最初の5秒で時速20kmを実際にやってみたが慎重にアクセルを少し踏んでゆっくり加速していく感覚だ。

 時速20kmを超えたあたりからは徐々にアクセルを踏み増すことで、燃料消費の大きい発進時の燃費を抑えながら周囲のクルマの走行ペースにも十分についていける。重要なのはアクセルを踏み込む際はゆっくり、できるだけ一定量を踏むということ。

 さらに、燃費に直結する発進加速を回避するという意味では、十分な車間距離をとり一定速度で走ることも重要。車間距離が詰まると加速や減速の機会が増え、市街地で2%、郊外で6%燃費が悪化するといわれる(日本自動車工業会調べ)。

 また、前方の赤信号や先行車両の詰まり具体を確認して早めにアクセルをオフ、惰性での走行やスムーズに減速することで余計な加減速を防ぎ、停止せずに信号が青になる確率が増すことも燃費向上につながるテクニックといえる。

 ちなみに、近年搭載が進むアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)は、高速走行時のアクセル操作が一定となるため燃費の向上に寄与するといわれる。

 「JAF(日本自動車連盟)」のユーザーテストによれば、高速道路でのACCの使用の有無でACC使用のクルマが最大12%も燃費が向上したと報告されている。高速道路の利用が多いドライバーなら燃費アップにACCは欠かせない装備といえるかもしれない。

 結論はふんわりアクセル、先読み運転、ACCの活用は省燃費運転に有効。

アイドリングストップはONにしたほうがいい?

現在ではアイドリングストップ機構を付けない車種が減ってきている(写真:写真AC)
現在ではアイドリングストップ機構を付けない車種が減ってきている(写真:写真AC)

 10年ほど前、先進的なエコカー装備だったアイドリングストップ。信号などで一定時間クルマが停車するとエンジンを自動的に停止させ、アイドリング中に消費される燃料を節約する機能だ。

 環境省の試算によれば、普通乗用車が10分間アイドリングすると0.15~0.2リッターほど燃料を消費し、毎日30分アイドリングストップをすると、年間で約150リッターの燃料が節約できるという。

 ただし、一般財団法人省エネルギーセンターの発表によれば、排気量2000㏄のクルマの場合、エンジン始動に必要な燃料とアイドリングストップによりカットできる1秒あたりの燃料から試算すると、アイドリングストップは5秒以上で効果を発揮するとされる。

 つまり、それより短い時間ではかえって燃費の悪化を招くというのだ。付け加えればエンジンの停止と始動を繰り返すアイドリングストップの搭載車では、バッテリーへの負担が非搭載のクルマに比べて大きいため、通常アイドリングストップ車に対応したバッテリーが採用されているため、アイドリングストップ機能はバッテリー負荷が大きく、バッテリー寿命を縮めてしまうことがいわれている。

 結論としては、アイドリングストップの燃費への貢献は疑いようのない事実だが、ストップ&ゴーを繰り返すような停車時間が短い場合(5秒以下)、作動させないようにするのも場合によっては有効かもしれない。

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