ガソリン価格高すぎ! 暫定税率早くなくせ! もういい加減にしろと、堪忍袋の緒が切れた状態になっている人が多いことだろう。4月14日のレギュラーガソリンの全国平均価格は186.5円と前週に比べ0.2円値上がり、3週連続の値上がりとなった。4月17日からは補助金もゼロになり、当分、ガソリンを入れるのを控えようとする人もいるだろう。そこで燃費をいかによくする運転の〇と×を解説していこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:Adobe Stock@Jo Panuwat D)
ガソリン価格が2023年9月に記録した最高値に並んだ!!
186.5円、これはハイオクガソリンの価格ではない。レギュラーガソリンの価格というのが信じられない。レギュラーガソリンの全国平均価格が2023年9月に記録した最高値に並んだのだ。
しかも4月17日から(23日まで)原油価格が下がった影響で補助金を出す基準となる185円を下回ったため、補助金はゼロ円になった。
全国一高いのはレギュラーガソリンが196.2円の鹿児島県、ハイオクガソリンが同じく鹿児島圏で207.0円だった。4月17日からは原油価格が下がった影響で補助金を出す基準となる185円を下回ったため、補助金はゼロ円になった。
補助金がゼロとなった4月18日時点でのガソリン価格(gogo.gs調べ)では全国平均レギュラーガソリン価格は183.2円(前週比+0.2円)、ハイオクガソリンが194.1円(前週比-0.3円)。
4月18日、立憲民主党が暫定税率廃止法案を国会に提出、7月にガソリン価格を下げたいとしているが、同じく暫定税率の廃止を訴える日本維新の会や国民民主党にも呼びかけたが、自民・公明の与党側と両党はそれぞれ政策協議を行っているため、共同提出には至らず、単独での提出となった。野党の足並みが揃わず、まだどうなるのか先行き不透明だ。
下り坂でニュートラルに入れると燃費はよくなる?
ここまでガソリン価格が高騰すると自衛手段として、もはや燃費をよくする運転や方法をするしかない。まずはよく聞く「下り坂を走行中Nレンジで走行すると、燃費がよくなるのか」ということ。
平坦な道を走行中、アクセルオフにすると減速度を感じると思うが、一般的なガソリン車では、Dレンジ(MT車ではニュートラル以外のギア)で走行中にアクセルオフにすると、燃料カットの制御が入り、燃料の噴射が止まる仕組みとなっている。さらにシフトダウンを行うと、エンジンはポンピングロスを起こして「回転抵抗」が強く働く。そうなると、クルマには減速する方向に力がかかる。
燃料カットの制御は、設定されたエンジン回転数よりも小さくなると解除され、アイドリング時の燃料噴射量となるが、それまでは燃料消費はしない。しかし、Nレンジで走行すると、エンジンはアイドルを維持するため、アイドリング時の燃料噴射量で燃料は消費される。下り坂をNレンジで走行すると、エンジンブレーキを使用したときと比較して、若干ではあるが燃費は悪化してしまう。
またシフトダウンをすると、エンジン回転が上昇し、燃料を多く使っていると勘違いをし、敬遠する人もいるようだが、実際は燃料カットの制御によって、(設定された回転数までは)燃料消費は行われない。「エンジンブレーキ使用」という看板がある長い下り坂では、その注意書きに従ってしっかりシフトダウンとアクセルオフでエンジンブレーキを効かせ、走行するようにしてほしい。
結論、下り坂でニュートラルに入れる操作は、アイドリング回転分の燃料は消費し続けているため、逆に燃費は悪化する。
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