S2000に設定されていたタイプVとタイプSがホンダらしさ全開すぎぃ!! 普通のグレードとの違いはナニ? 

S2000に設定されていたタイプVとタイプSがホンダらしさ全開すぎぃ!! 普通のグレードとの違いはナニ? 

 ホンダが誇るオープンピュアスポーツモデルのS2000。すでにを生産終了してから15年以上の月日が経過しているが、いまだに人気の高い1台である。そんなS2000にタイプVとタイプSと命名された特別なモデルが存在していた。

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

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【画像ギャラリー】世界初の響きがホンダらしくていいね!! VSG搭載のS2000タイプVのステアリングを見て!!(7枚)画像ギャラリー

9000回転まで回ったVTECには痺れたぜ!!

S2000タイプVのリアスタイル

 現在のところ、ホンダとして最後のFRレイアウトを採用したモデルであり、9000回転を許容する超高回転型エンジンを搭載したオープン2シータースポーツであるS2000。

 幻のモデルとなったS360から始まったSの系譜を受け継ぐモデルとして、本田技研工業の創立50周年記念モデルとして1999年4月に発売を開始したS2000は、途中でエンジンを2Lから2.2Lへと拡大するといった変更を受けながらも2009年秋まで販売が続けられ、約10年という長いモデルライフを誇っていた。

 ホンダのスポーツマインドを象徴する“S”を掲げるモデルとして、鳴り物入りで登場したS2000は、オープンボディを持ちながらもクローズドモデルに匹敵する高剛性を誇るハイXボーンフレーム構造を採用し、NAながら9000回転を許容し、8300回転で250psを絞り出すF20C型エンジンを心臓部に宿すピュアスポーツモデルとしてリリースされた。

 そのため、トランスミッションは最後まで2ペダルを用意せず、6速MTのみと硬派なラインナップで(前身のコンセプトモデルであるSSMは2ペダルだったが)、多くのコアなファンを魅了したのだった。

 そんな硬派なスポーツモデルとしてリリースされたS2000だけに、デビュー直後からさらにホットなモデルとしてタイプRの登場が幾度となくウワサされたが、結局最後まで登場することはなかった。その一方で、「タイプV」と「タイプS」というモデルがリリースされていたのだが、それぞれどんなモデルだったのだろうか。

チューニングカーに匹敵する仕上がり!? 市販化しちゃうなんてホンダらしさ全開ね!!

VSGを搭載するタイプVのステアリング
VSGを搭載するタイプVのステアリング

 タイプVはS2000登場から1年ちょっとが経過した2000年7月に追加されたもので、世界初のステアリング機構「VGS」を搭載していた。

 このVGSとは車速応動可変ギアレシオステアリング機構(Variable Gear ratio Steering)の頭文字で、低・中速ではハイギアレシオとなり、フォーミュラカーのようなクイックなハンドリングが楽しめ、コーナー途中で切り増しが必要な場合などにステアリングを大きく切る場合、切り込むほどにクイックなレシオとなり、切り増しの操作感が向上するといったものだった。

 それに合わせてダンパーやスタビライザー、トルセンLSDも専用セッティングとし、ハイレスポンスなハンドリングに対応し、ステアリングホイールも下部が平らなD型のものが与えられていた。

 このタイプVはその後、通常モデルと共にラインナップされ続けていたが、2007年10月に新たに追加されたのが「タイプS」となる。

2007年に追加されたタイプS
2007年に追加されたタイプS

 このタイプSは、専用のエアロパーツ、専用のサスペンションチューニングを施し、空力性能とステアリング操作の応答性を追求したモデルとなっており、大きく張り出したフロントスポイラーや大型リアウイングが最大の特徴。

 外観は北米地域で販売されたCR(クラブレーサー)と共通だったが、電動ソフトトップやエアコンまでも外して(エアコンはオプション設定)軽量化をして動力性能を高めたCRとは異なり、日常での快適性を犠牲にせずにスポーツ度を高めたものとなっており、タイプRほど過激ではないスポーツモデルとしたタイプSの名前が与えられていたのだった。

 いずれのモデルもS2000に新たな価値を付与するものとして開発されており、タイプRこそリリースされなかったものの、ホンダがS2000にかける想いの片鱗を感じ取ることができるものとして、後世に語り継がれていくモデルであることは間違いないだろう。

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