N-VAN e:『だん吉リスペクト号』は予想以上にパワフル! しかも1年半で初期投資ペイできちゃう!?

N-VAN e:『だん吉リスペクト号』は予想以上にパワフル! しかも1年半で初期投資ペイできちゃう!?

 N-VAN e:に太陽光パネルを積んだ『だん吉リスペクト号』企画。お待たせしていた続報が入ってきた。今回は島の急坂をガンガン走ってデータ取り! なんと期待を上回る結果が出ちゃいました!

文/写真:国沢 光宏

【画像ギャラリー】曇りでも坂道でもへっちゃら!? 太陽光N-VAN e:『だん吉リスペクト号』おどろきの走り!(10枚)画像ギャラリー

コイツ!! 急坂でもかなり走るゾ!

この通り坂が多い島でもスイスイ登っていく!
この通り坂が多い島でもスイスイ登っていく!

 太陽光パネルをルーフに積んだN-VAN e:『だん吉リスペクト号』の続報です。前回は「SDG,s実践のため八丈島に運びました」で終わっていたけれど、データ取りをする以前に島の道路走って「こりゃ凄いや!」と驚いてしまった。

 ある程度のパワフルさは予想していたのだけれど、それ以上でした。火山で作られた島あるあるなのだが、八丈島も例に漏れずアップダウン激しい。

 例えば温泉に行くには1kmで150mも標高差を稼ぐ坂を登らなければならない。15%ということ。通常の軽バンだと2速まで落ちるし、CVTなら相当な回転数になり、エンジンは「頑張ってますね!」。皆さん40km/hくらいに落ちてしまう。そんな急坂を静かなまんま全く普通に登っていくのだった。

 そんじゃっ、てんで島の急坂を次々にチャレンジしたら、全て優勝でした!

 下り坂も『B』レンジにすれば回生ブレーキだけで速度キープ可能。エンジンブレーキだと単にエンジンが「ガ~ッ!」と回るだけだけれど、回生ブレーキなら発電して電池に貯まっていく。静かでECOでブレーキ減らない。

 八丈島に限らず、坂のある地域でクルマに乗るなら、標高をエネルギーに使える電気自動車が好ましいと思った。坂を登ったエネルギーを回収出来ます。

平均電費は7.5km/kWh!

この通り平均電費は9.6km/kWh
この通り平均電費は9.6km/kWh

 前置きはこのあたりにして本題です。八丈島での1日あたりの移動距離は、最大で30km程度だと判明。具体的に書くと、地図の「底土港」をベースに、空港へ行き、そのままキツい坂を上り大坂トンネル超えて中ノ郷という場所にある「やすらぎの湯」という温泉へ。

 続いて買い物してカフェでコーヒー飲んで底土港というコース。ただ30km走ることは稀。買い物なら4~5kmだ。

 この時の電費だけれど、最良で9.6km/kWhと素晴らしい! 下り坂の回生が効いている。悪くて8km/kWh程度。余裕を見て4kWh程度使っていることになる。釣りに行くときは一段とアップダウンのある山坂道を走るが、さすがに電費落ちて8km/kWhを割ってしまう。

 最悪で7km/kWhをイメージすればいいと思う。そんなこんなだから平均的な電費は7.5km/kWh想定でよさそう。

梅雨明けなら720kmも走れる!?

やや曇り空でも今回の結果なら梅雨明けはもっとスゴイことになるだろう
やや曇り空でも今回の結果なら梅雨明けはもっとスゴイことになるだろう

 1ヶ月のウチ、10日が30km。20日間5kmとすれば、月間走行距離400kmということになります。一方、発電能力といえば、晴天なら1日4kWh。意外なことに曇天の梅雨空でも100~200Wを発電しており、雨さえ降らなければ1日1kWhくらいになっている。梅雨の時期で月間30kWhということ。

 こいつに7.5kmを掛けると225kmだ。実際は直流と交流の変換ロスあるため8掛けとして180km。走行距離の半分をカバー可能。

 梅雨が明ければ毎日5.2kWhの蓄電地が一杯になるくらい発電出来ると思う。平均4kWhとして120kWh。

 なんと! 変換ロスを見込んだって720km走れることになる。こらもう使い切れませんがな! 今回使っている545Wの太陽光パネルは、年間600kWhくらいの電力を作る。だん吉リスペクト号なら4500km走ってしまう。年間走行距離とほぼイーブン! 狙い通りです!

 参考までに書いておくと、14km/Lのガソリン軽バンで4500km走れば燃料代6万4000円ほど。だん吉リスペクト号は発電した電力を蓄電池に貯めてから走行用電池に充電するため、太陽光パネル+高価な蓄電地を買わなければならない。

 近い将来、太陽光パネルで作った直流のまんま電気自動車の電池(直流です)に貯められるようになれば、太陽光パネルの金額だけで済む。

次ページは : 次は実証実験! 試乗に乞うご期待!

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