2023年6月にフルモデルチェンジして登場した現行型トヨタ アルファード/ヴェルファイア。一部改良と同時にPHEVが追加されたが、登場時の印象から変化はあっただろうか? 片岡英明氏と国沢光宏氏に再度評価していただいた!!
※本稿は2025年4月のものです
文:片岡英明、国沢光宏/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年5月26日号
トヨタ アルファード/ヴェルファイア(2023年6月登場)
●片岡英明氏の再評価は……アップ!
プラットフォームを一新し、床下にVブレースを入れ、構造用接着剤もふんだんに使ったから剛性感たっぷりの走りを披露する。アルファードとヴェルファイアでは乗り味が異なるが、両車ともハンドリングと乗り心地はよくなった。
ただし、久しぶりに乗るとグレード間の格差が大きくなったように感じる。アルファードの2.5Lガソリンエンジン搭載車は、多人数で乗るとパワーがもう少し欲しいと思った。また、群を抜いて静かなPHEVはもちろん、ハイブリッド車と比べても走行時の静粛性は物足りない。
今も走りと商品性の評価は高いが、不満は受注停止で好みのグレードを買うことができないことだ。
●国沢光宏氏の再評価は……ステイ
私は最初から忖度した記事なんか書かないので、評価についちゃ変わらない。アルヴェルについては、やはりヴェルファイアの乗り心地は私の快適基準と遠い。
先代モデルのような突き上げ感や揺さぶられ感こそ薄れたものの、やはり後席に座ると厳しい感じ。PHEVであってもアルファードのほうが快適であります。
ただユーザーから「ヴェルファイアの乗り心地が悪い」という話を聞かないから、皆さん寛容なんですね、と思う。
だからこそ日本車の乗り心地は欧州車に届かない。品質面でウルサイ日本人が、なぜか乗り心地に甘いのだった。アルヴェルで「いいね!」できるのはアルファードのPHEVだけでございます。

















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