えええ、エアバッグが原因だったの!? ダッジ バイパーが絶版に追い込まれた衝撃理由

最後に登場した最終形態ACR

2代目に続き、3世代目にも用意されたサーキット走行を重視しつつ、公道を走れるように仕上げられたACR。
2代目に続き、3世代目にも用意されたサーキット走行を重視しつつ、公道を走れるように仕上げられたACR。

バイパーが生産終了に向かう2016年、最も完成度の高いモデルが登場している。

 バイパーACR(American Club Racer)は、モータートレンド誌の「ベスト・ドライバーズ・カー」テストで頂点に立ち、はるかに高価なエキゾチック・スーパーカーたちを圧倒した。

 しかし、この栄光も遅すぎた。バイパーがついに完璧な形を見つけた時、既に市場での居場所は失われていたのである。

 サーキット走行性能に特化し、純粋な運転の楽しさを追求したACRは、バイパーが本来目指していた姿の究極の体現だったが、それは同時に終焉への序章でもあった。

 2024年、生産終了から7年後に、バイパーという車の本質を象徴する出来事があった。なんと、この年に1台の新車バイパーが販売されたのである。

 8年間ディーラーの片隅で眠り続けていた最後の一台が、新たなオーナーの元へと旅立ったのだ。

 この最後の販売は、実にバイパーらしい終わり方だったかもしれない。派手な花火も感傷的な別れもなく、ただ静かに、しかし確実に、一つの伝説が完結したのである。

【画像ギャラリー】8.3Lって自動車税いくらよ!! でもカッコよすぎ!! これぞアメ車!! なバイパーを一挙に(4枚)画像ギャラリー

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