毎年7月はツール・ド・フランスの季節。時事に便乗するのが大好きなベストカーが、こんな最高の素材を放っておくはずがない。ここではツール・ド・フランスになぞらえ、日本の「市街地」を得意とするクルマを妄想レースで検証する!!
※本稿は2025年8月のものです
文:伊達軍曹/写真:スズキ、スバル、トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
※ルール……「通過タイム」と「痛快度」で加点&減点。交通法規は厳守。速く走るだけでなく「痛快度」がキーとなる。
車幅と路上の障害物に苦戦する大型車チーム
朝日がまぶしい早朝5時30分。ホンダのN-BOXからランドクルーザー300までの大小さまざまな現行型市販車が、音羽のベストカー編集部ビル前を一斉にスタートした。
第1ステージ「市街地」は、文京区音羽から新宿・歌舞伎町と若者の街・下北沢の裏道を抜け、東名高速・東京IC方面を目指す約26km。
難所は、飲食店が出したゴミ箱や路上で眠る酔っ払い、そして路駐車両が行く手を阻む「歌舞伎町と下北沢の裏道」だ。
外苑東通りなどの幹線道路では、各チームが粛々と50km/h前後で走行していたためダンゴ状態となっていたが、歌舞伎町の裏道でさっそく「世界高級SUV連合」の各車がゴミ箱と路上の酔っ払いをクリアすることに苦戦してタイムをロス、遅れが目立ち始めた。
また、高級SUV連合のドライバー各位のストレスも、早くもMAXに達しているように見える。
軽およびコンパクトはさすがにここでは速い!
続く下北沢の裏道セクションでは、歌舞伎町をなんとかクリアしたDセグメントの各車も、宅配便の2t車や、周囲の交通環境への意識が低い路駐車両に苦戦。ストレスを溜めつつ、タイムも若干ロスした。
そして路上のさまざまな障害物に苦労している中~大型車両チームを尻目に、順調にタイムを稼いだのは「Team軽自動車」と「Teamコンパクト」だ。
特に軽自動車各車のタイムは圧倒的で、「ドライビングプレジャーと乗り味の上質感」における弱点も、こういったステージではぜんぜん気にならないというアドバンテージもあって、見事に区間賞を獲得。
続いて「Teamコンパクト」「Team Cセグメント」という着順にて、第1ステージは決着した。
ステージ1 リザルト:Team軽が上位を独占するがコンパクトとCセグも猛追
大方の予想どおりTeam軽自動車が区間賞を獲得。ドライビングプレジャーや上質感では他チームに劣るが、当セクションでは、そこは問題にならなかった。



















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