月々定額でトヨタ&レクサス車が利用できるクルマのサブスク「KINTO」。そのKINTOから新たなサービス「モータースポーツ by KINTO(モスキン)」が登場。モータースポーツをより手軽に楽しめるモスキンって一体どんなサービス!?
※本稿は2025年9月のものです
文:西川昇吾/写真:西川昇吾、KINTO
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
モスキンとは……モータースポーツが身近になるKINTO
2025年8月6日からKINTOの新たなサービス「MOSKIN(モスキン)」がスタートした。「モータースポーツキント」の略で、KINTOが提供するモータースポーツ応援サービスだ。
具体的な内容は主に4つ。トヨタの老舗チューナー・トムスが手掛けた車両を利用できる「サブスク」、同じくトムス仕様の車両を体験できる「レンタル」、各サーキットにてスポーツ走行用車両がレンタルできる「サーキットレンタル」、そしてレクチャー付きで初めてのスポーツ走行に最適な「走行・体験イベント」だ。
KINTOはサブスク界では有名であるため、トムス仕様車両を「サブスク」できるのはイメージしやすいと思うが、それ以外のサービスに関して「KINTO利用者じゃないと使えないの?」と思ってしまうかもしれないが、そんなことはない。
モータースポーツをやってみたいけど、どうすればいいのかわからない……、そんなモータースポーツをやってみたいすべての人に開かれたサービス、それがMOSKINなのだ。
これまで例が少なかった新たなサービスと言えるのが「サーキットレンタル」だ。サーキットにMOSKIN専用のレンタル車両が用意されており、利用者は事前に予約してサーキット走行を楽しめる。
バケットシートやブレーキ、タイヤやサスペンションなどサーキット走行に必要な最低限のチューンアップもされており、「サーキットを走ってみたいけどクルマがない……」という人にはピッタリのサービスだ。
タイヤやガソリン代、走行料も含めたトータルの値段が利用料となっているので、いくら必要なのかがわかりやすいのもうれしい。
このサービス、現在は千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイと愛知県の幸田サーキットで展開しており、今後はほかのサーキットでも展開していきたいと考えている模様。
サーキットライセンスが必要な袖ヶ浦では、新たにMOSKIN利用者向けにライセンス講習会の日程を増やしたそうで、クルマ以外に必要な準備の面もサポートしてくれる。これはほかのサーキットでの展開でも大切にしていきたいそうだ。
そして今回の取材会で開催されたようなイベントは定期的な開催を考えているという。今回は富士スピードウェイのP2を舞台にジムカーナ、ドライビングレッスンが開催された。このイベントにはマイカーで参加した人もいれば、MOSKINのレンタカーを利用した人もいた。
無線でわかりやすくリアルタイムにレクチャーしてくれるのはもちろん、同乗走行で高性能を味わうこともできる。今回の同乗走行で「トムス仕様契約します!」となった参加者もいたようだ。
2024年末にプレイベントとして開催されたカートイベントなども実施予定だ。もちろんKINTO契約者以外もウェルカムなので、イベントに興味のある人はMOSKINホームページをチェック!
スタートしたばかりのMOSKINだが、まだ満足はしていないと担当の布川部長は語っていた。モータースポーツをやってみたいユーザーがどのようなサービスを求めているのか? 何を提供したら喜んでもらえるのか? 実際のイベントなどを通して、利用者の皆さんと考えていきたいとのことであった。
将来的にはTGRラリーチャレンジやヤリスカップなど、モータースポーツ競技へ実際に出場してみたい人に向けた現地サービスもセットにしたレンタカープランの提供も計画中とのこと。MOSKINがモータースポーツ人口を増やすキッカケになりそうだ。

















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