クルマ好きからは嬉しい驚きをもって迎えられたホンダ プレリュードの復活。人気車の名を貶めることなく、時代に即したクーペとして登場したのが勝因だが、2028年の復活が見込まれる新型トヨタ セリカはどんな姿で登場するのだろうか?
※本稿は2025年10月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
24年分の思いがこもったプレリュードの復活
プレリュードが24年の時を経てその名を復活させたのはクルマ好きにとっては嬉しいニュースだ。
言うまでもないが、「プレリュード」は1980年代、一世を風靡した2ドアスペシャルティクーペ。その人気は空前絶後。
特に1981年11月にデビューした2代目は、低いボンネットフードにリトラクタブルヘッドライトのフロントマスクが衝撃的だった。これをさらに先鋭化させた、1987年登場の3代目でその名を確固たるものとした。「デートカー」などと呼ばれ、まさに時代を作り上げた名車だ。
そんなプレリュードだったが、2ドアクーペの人気凋落という時代の流れに抗えず、2001年6月、5代目をもってその名をいったん途切れさせることとなった。
ちなみに2代目プレリュードの国内登録台数は約6年間の販売期間で16万6904台。3代目は約4年間の販売期間で17万5634台だった。これに対し5代目は約5年の販売期間にもかかわらず、わずか1万5127台。
名車プレリュードの末路は、景気の冷え込みや若者の趣味趣向の変化といった時代背景に呑み込まれたのであった。
それだけに、24年ぶりの名称復活には並々ならぬ思いが込められていることだろう。2ドアスポーティクーペという基本コンセプトにブレはない。まさに満を持しての復活だ。
強い覚悟で名車を復活させる
その名を聞いただけで「ある時代」を思い出せる……。逆に、クラウンやスカイラインのように歴代それぞれに強い思いを持ったファンがいる。
それだけに、いったんその名を途切れさせた“名車”がその名を復活させるには、作り手側の確固たる思いがなければならない。
それは新型プレリュードのようにキープコンセプトでもいいだろうし、まったく新たなコンセプトを背景に、生まれ変わった新時代のクルマであってもいい。
しかし、名車の名を汚すような存在であっては、けっしてならないのだ。それだけに「名車復活」のハードルは高いのだ。
そんな名車たちが2026年以降、各メーカーから相次いで復活する計画がある。
特に注目したいのが「セリカ」だ。1970年に初代が登場したセリカはコロナやカリーナといったファミリーセダンをベースとした2ドアスポーツクーペ。7代、30年に渡って販売されたが、2006年に消滅した。
そのセリカが2シーターミドシップスポーツとして復活するのだから期待値は高まる。大きなコンセプトチェンジだが、セリカの名に相応しいスタイリッシュなスポーツモデルであることは間違いない。


















コメント
コメントの使い方昭和のセリカをよく知っている世代の私としては、やはりシンプルで運転することが楽しいFRが望ましいですねぇ。FFになった時はすごくガッカリしましたが、それとは違う意味でガッカリです。MRベースの4WDで速くはなりますが、そうなると価格がバカ高くなりますよねぇ。私としてはセリカという名でなくてもいいので、若い人が買える手頃でコンパクトなFRを希望します。
86があるのを考えたら、セリカにはもうそのポジションを担う意味がない様な…?
セリカ復活は嬉しいが、これ2シータじゃないよね、ミッドシップ2シーターなら、MR2と名乗って欲しい。スープラも2シーターでがっかりしたが、セリカは狭くてもいいから2+2を確保してほしい。
最終型ZZTは巷では不人気だけど、家族四人が普通に乗れるスタイリッシュなクーペとして我が家では重宝しています。
このコンセプト維持を期待したかったけど…残念。
家族で乗れるクーペって、なくなっちゃいましたね。
ギリギリRCがあったけど、価格帯がかなり上だしこれも終了。
プレリュードと違ってセリカはこれこそセリカだ!っていうモノが無い気がする。
初代はFRクーペ
その後FF化しGT-fourを加えたのと別に、FRのまま上位種としてXX(スープラ)を派生
和製マスタングかFFスペシャリティか4WDターボのラリーカーか、XXなのか、どれをもってしてセリカと言えるのか微妙な中で、次のセリカはMRベース4WD?
歴代をご存じなように、セリカは「その時代ごとの最新」「代毎に大きく変化すること」を至上命題に開発されてきました。
FRのGTとして始まり、ラグジュアリーさを得て、四駆やラリーイメージを得て、ライトウェイトスポーツへ。
そんなセリカが今度はMRに挑戦というのも面白いですが、それ言ってるのは雑誌だけであり、MR開発してるのはあくまでGRヤリスMなのをお忘れなく