ジムニー ノマドの販売台数が急増している。どうやらインドからの輸入台数が増えたらしい。首を長くして待っている人も、納車時期が早まる可能性があるが、いったいなんで輸入枠が増えたのか。現地インドには、思わぬ事情が隠れていた!
文:渡部陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】シエラとは違う! ジムニーノマドの快適リアシートがこれ!(10枚)画像ギャラリー日本車史上最速! 4日で5万台を受注したノマド
スズキジムニーの5ドアモデル、ジムニーノマドは、インドの工場で生産される輸入車として2025年1月30日に発売された。それなのに4日後の2月3日には、約5万台を受注して販売を停止している。ジムニーノマドは発売前の予約受注をほとんど行っていないから、正味4日間で5万台を受注した。日本車史上最速の大量受注となった。
ここまで人気が高いのに、2025年におけるジムニーノマドの目標販売台数は、1か月当たり1200台に留まっていた。この輸入台数では、受注した5万台をすべて納車するまでに、3年半も掛かってしまう。
そこでジムニーノマドは、2025年7月から、インドにおける日本仕様の生産台数を1か月当たり3300台に増やすと発表された。
ジムニーノマドの国内登録台数を振り返ると、2025年8月までは、1700台から2800台で推移していた。これが2025年9月には、増産の効果で3999台に跳ね上がった。10月には4240台に増えている。
そして2026年に入ると、1月の登録台数は5254台、2月は5256台、3月は5388台に達した。
インドでは4WDのニーズが低い?
登録台数が増えれば納期も短くなるからユーザーのメリットは大きいが、発売時点の1200台、増産を発表した時の3300台と比べても、現在の1か月当たり5200台から5400台の登録台数はかなり多い。この登録実績は、トヨタのハリアー/プリウス/アクアなどと同等だ。
ジムニーノマドの輸入台数をここまで増やせた背景には、生産国のインド市場における人気が日本ほどではないという事情がある。。ジムニーノマドがインドで売れていないから、日本への輸出台数を増やせたと考えられる。
それならなぜ、ジムニーノマドがインド市場で不人気なのか。それはインドにジムニーノマドの強力なライバルが存在するからだ。そのライバルとは、インドの自動車メーカー、マヒンドラのサーロックスだ。外観がジープ・ラングラー風のSUVで、存在感があり、価格は割安に抑えた。そしてジムニーノマドの駆動方式は4WDのみだが、マヒンドラ・サーロックスには2WDも用意される。
スズキのインドに駐在するスタッフは「インドでは洪水が多いために、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)の高いクルマが好まれるが、4WDに対するニーズは低い」という。ジムニーノマドは純粋な悪路向けのSUVだから、全車が4WDを搭載して2WDは選べない。これも価格の割高感と販売の低迷に繋がった。
購入の意志があるなら早めの注文を
スズキにとっては、インドでジムニーノマドが売れないのは困るが、日本のユーザーとしては輸入台数を増やせるから嬉しい。今後も1か月に5300台前後が登録されると、納期を短縮する効果も高まる。
そこでジムニーの受注状況や納期を販売店に尋ねると以下のように返答された。「ジムニーノマドは今でも増産しているが、現時点では、既に受注を済ませたお客様の納期も分からない。生産の間際にならないと予定が明らかにならない。そのために下取り車の査定も、契約時に行い、納車が近付いたら改めて査定する」。
それでも受注は停止していないから、注文を入れることは可能だ。購入の意思があるなら、早めに発注しておきたい。1か月の輸入台数が5300台前後に増えたことで、以前に比べると、ジムニーノマドを購入しやすくなったことは確かだ。
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