2025年9月に欧州で2代目が発表されたものの、本邦では2018年に登場した初代のままの三菱 エクリプスクロス。2020年に大幅改良を実施したものの、見た目はそこまで大きく変わっていない。それだけ完成度の高いクルマということなのだが、このエクリプスクロスにディーゼルモデルがあったのはご存知だろうか。
文:小鮒康一/画像:三菱、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】PHEVが出て一瞬だったけど…… 三菱のラリー魂は十分感じられる!! なかなかアツいモデルだったエクリプスクロスのディーゼル!!(16枚)画像ギャラリーえ、ディーゼルモデルがあったの!?
今やすっかりSUVメーカーとなった三菱には、大小さまざまなモデルが揃っており、オールラウンダーミニバンのデリカD:5やピックアップトラックのトライトンも同様に高い走破性を兼ね備えるモデルとして知られている。
そんな三菱のラインナップの中で、比較的扱いやすいボディを持っているのがエクリプスクロスで、往年のモデルであるエクリプスの名前を冠することからも分かるように、スタイリッシュなクーペSUVとなっている。
そんなエクリプスクロス、現在はPHEVとガソリンターボの2種類のパワートレーンがラインナップされているが、過去にはディーゼルモデルも設定されており、このディーゼルモデルの中古車の価格が高止まりしているというのだ。
デリカD:5にも搭載される2.2Lのクリーンディーゼルエンジンを搭載
エクリプスクロス自体は2018年3月に登場しているが、ディーゼルターボモデルは1年ほど遅れた2019年6月に追加。
このモデルに搭載される2.2LのクリーンディーゼルエンジンはデリカD:5にも搭載されている4N14型で、107kW/380N・mというスペックを誇るパワフルなもので、トランスミッションには8速スポーツモードA/Tが組み合わされる。
さらに全グレードが4WDとなり、ランエボなどで培った車両運動統合制御システム「S-AWC」が搭載されることで4輪に自動で適切なトルクが配分されることでコーナリング脱出時などには鋭いダッシュをすることが可能となっているのだ。
つまりいわばエクリプスクロスのディーゼルモデルはトルクフルなエンジンを搭載したSUVのランエボとも言え、クーペSUVというよりは背の高いホットハッチと言っても過言ではない仕上がりとなっていたのである。
短命で希少だけどしっかり三菱スピリッツは感じる!!
ただ新車当時の価格はガソリンモデルの4WDと比較しても30万円ほど高く、250万円台から狙えるミドルクラスSUVとしてはなかなかに大きな差となっていた。
しかも2020年12月にはアウトランダー譲りのPHEVシステムを搭載するモデルがリリースされたことで、ディーゼルモデルは入れ替わりで消滅してしまい、わずか1年半しか存在しない仕様となってしまったのである。
そんなこともあって希少となったエクリプスクロスのディーゼルモデル。往年のラリーの三菱を感じさせる走りを楽しめる稀有な存在として、これからもコアなユーザーのハートをつかみ続けるのではないだろうか。



















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