スポーツカーは走りのために余計な装備を削ぎ落とした純粋なクルマ。とはいえ、日常で使うと「これがあれば便利なのに」と思う瞬間もある。ファミリーカーでは当たり前、でもスポーツカーにはない。そんな装備をスポーツカーオーナーの筆者が挙げる。
文:デグナー12(Team Gori)/写真:デグナー12(Team Gori)、マツダ、写真AC
運転席にほしいアームレストとサングラスホルダー
まず運転席に関して、長距離ドライブや渋滞中にあると重宝するのがアームレスト。ミニバンやSUVでは定番だが、スポーツカーではほとんど見かけない。ステアリング操作を妨げる要素を排除したい気持ちはわかるが、通勤や街乗りが中心のオーナーも多い今、走らない時間の快適性にも配慮してほしいところ。実際、トヨタ 初代86ではアクセサリーのアームレストがよく売れていた。
また、トヨタ GRヤリス、スズキ スイフトスポーツ、マツダ ロードスターはどれも名車だが、サングラスホルダーがない。そのため、仕方なくドリンクホルダーにサングラスを突っ込んでいる人も多い。
ちなみにスペースが限られるロードスターはシート裏に小物の収納スペースがあり、サングラスの収納も可能だが、手の届く所にあるとより重宝するだろう。
後席で重宝する前席背面テーブルとリクライニング機構
最近のコンパクトカーやミニバンでは、前席背面に折りたたみテーブルを備えるモデルも多い。だが、4ドアのスポーツモデル(トヨタ GRカローラやスズキ スイフトスポーツなど)には存在しない。走ることが目的のクルマとはいえ、リアシートに子どもを乗せるオーナーも少なくない。ホットハッチ系にテーブル付きがあっても、案外ウケると思うが、いかがだろうか。
また、意外に不満が多いのが後席のリクライニング不可。4ドアスポーツモデルでも背もたれ固定式が多く、剛性確保の都合もあるが、後席に座る家族や友人からすれば「ちょっと倒せたら……」という声もある。走りと快適性の両立がキーワードのいま、リクライニング機構があるスポーツカーが登場してもおかしくない。
なぜかついている「助手席バニティミラー」
逆になぜかある装備も紹介したい。それが助手席のバニティミラー(化粧鏡)。硬派なスポーツカーでも装着率は高い。ドライバーズカーなのに助手席でメイク直しができるなんて……。他車種との部品共有のためだろうが、このギャップがシュールに見えてくる。
走りの楽しさを追求するスポーツカーに少しだけ日常の便利さを。アームレスト付きのGRヤリスやリアシートがリクライニングするスイスポを見てみたいと思いませんか?






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