ほぼ同時期にフルモデルチェンジした、日産 ルークス、三菱 デリカミニ、三菱 eKスペースの「NMKV3兄弟」。デリカミニの話題がやや多めだが、ルークス&eKスペースの変貌ぶりも要注目。王者・ホンダ N-BOXを追い抜く日は来るのか!?
※本稿は2025年10月のものです
文:清水草一、渡辺敏史/写真:日産、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
3兄弟とも個性があって質感も2階級上がった!
清水「ナベちゃん、涼しくなったね」
渡辺「急にですね」
清水「この夏は家のエアコンのお世話になったなぁ」
渡辺「ずーっと27度設定で、付けっぱなしにしてました。それでも1万円いかないくらいで」
清水「付けっぱなし節電ね。じゃ今回はルークスでいこうか。あとデリカミニ」
渡辺「eKスペースもありますよ」
清水「え? そっちもフルチェンジ?」
渡辺「しました」
清水「(ネットを見て)ホントだ! これ意外といいじゃん! じゃNMKVハイトワゴン3兄弟だ」
渡辺「eKスペースはルークスを素にしたような感じですよね」
清水「ルークスは2代目キューブみたいでかなりいい。でも、デリカミニの超キープコンセプトデザインも凄くいい」
渡辺「デリカミニは、言われなきゃフルチェンジだってわからない人が多いかもです」
清水「ナベちゃんはこの3台の中で、どのデザインが好き?」
渡辺「うーん、やっぱりデリカミニかな。でもルークスも好きですよ」
清水「同感。僅差でデリカミニだけど、ルークスもいいし、eKスペースもいい。んで、ルークスは内装がすっごくいいんだよね」
渡辺「お金かけてる感じがします」
清水「センスもいいし、内装では軽ナンバー1だ!」
渡辺「走りもずいぶんよかったです」
清水「テストコースしか走ってないけど、静粛性はN-BOXより上じゃないかな」
渡辺「だと思います。ロールの出方もリニアだし、ヘタすると走りでN-BOXの上を行くかもってくらい」
清水「俺は、車両重量がだいぶ重いんじゃないかって心配してたんだけど、フタを開けたら先代とほとんど変わってないね。装備は充実したのに」
渡辺「あ、そうですか。どっかで削ったんですかね」
清水「もともとルークス系って重かったけど、少なくともFFならノンターボでもなんとか走りそうだ」
渡辺「つい最近、レンタカーでデイズに乗ってたんですけど、もともとあのシャシーっていいんですよね。エンジンも、回してもうるさくならないし」
清水「デイズも先代ルークスも、走りがよかったんだよね。今回のルークスは、シャシーはおおむねキャリーオーバーでしょ?」
渡辺「熟成ってやつですね。新しいダンパー入れたり」
清水「軽って今、N-BOXの天下だけど、NMKVハイトワゴン3兄弟は、少なくともエンスー的な評価は、ほとんどN-BOXと横一線じゃないかな。ホントに軽の進化は凄い。ウチのタント、まだ買って3年半だけど、あらゆる意味で周回遅れって感じだもん」
渡辺「タントは2019年発売なんで、一番古いですから」
清水「んでも、じゃ買い換えるかって言ったら、近所を走るだけなんで、とてもそんな気にはならない」
渡辺「軽の実情って感じですねウフフ~」
清水「ところでさ、ラパンがマイナーチェンジして、これまたもの凄くステキになったでしょ?」
渡辺「ですか?」
清水「マイルドハイブリッドがついたりして、見た目もチョイ洗練されて。俺、もともとラパンって大好きなんだけど、新型はもの凄く気品があるよ!」
渡辺「確かにフィアット 850っぽいですね」
清水「古いイタリアの名車みたいだよね!」
渡辺「ただ、お値段もよくなっちゃって、151万円からです。スペーシア(153万円)が買えます」
清水「ええっ!?」
渡辺「ムーヴキャンバスなら157万円からですからねぇ」
清水「……ラパンはもはや、小さな高級車ってことね」
渡辺「ミラトコットは109万円から買えたんで、それと比べるとねぇ」
清水「……トコットの中古でいいや!」



















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