1秒でも早く車内を暖めたいならどうすればいい?
暖房で車内を1秒でも早く暖めたいなら、エンジン始動直後からエンジン回転を高めに維持するために低速ギアに固定して走行することが効果的です。でもそれでは冷間時からエンジンの負担が大きく、摩耗などの原因にもなりますし、燃費も低下、触媒の温度も不十分で排気ガスの浄化も十分に働かないなど、弊害が大きすぎます。
そのため、寒冷地などではリモコンエンジンスターターで外出前にエンジンを始動させて暖房が効く状態にしてから乗り込むユーザーも少なくありません。しかし、それも燃料の無駄遣いにつながりますし、首都圏のユーザーならそこまでする必要はないでしょう。
なるべく早く暖房自体を効かすには、エアコンのスイッチをオフにすることです。それにより空気を冷やす行程は省かれるので温風の温度は上がりやすい。ただし窓は曇りやすいので、曇り始めたらすぐにエアコンを入れて視界を確保することが重要です。
そして、走行しながらエンジンを暖め、内気循環にして、温風が出るのを待つしかないのです。毎朝、この暖まるまでの時間が寒くてたまらないという人には、ステアリングヒーターやシートヒーターがお薦めです。燃費の悪化をあまり気にせずに暖まることができます。
ではエンジンの始動後、どのタイミングで暖房のスイッチを入れるのが良いのか? その目安となるのが冷却水の温度を知らせてくれる水温警告灯です。
気温が低くエンジンがまだ暖まっていない始動直後、水温警告灯は冷却水の温度が低いことを示すブルー(車種によってはグリーン)に点灯しています。
走り出して5~10分程度が経過し、水温がある程度上がるとこの表示が消えるので、それがスイッチオンの目安となります。水温計があるクルマであれば、ある程度水温が上がり、通常値の範囲に入った段階で暖房を入れるといいでしょう。


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