漢なら冬に乗れ! お値段お手頃なのに粋にキマる「オープンスポーツ」4選

漢なら冬に乗れ! お値段お手頃なのに粋にキマる「オープンスポーツ」4選

 冬といえばオープンカーの季節。パッと見は寒そうだが、暖房を効かせて防寒対策をすればまったく問題なし。シートヒーター装着車も多いから、むしろ真夏よりも快適なぐらいだ。そんなこともあって真のオープンカー好きは冬が本番。そこで、冬の澄んだ空気感を楽しめる、100万円以下で狙えるオープンスポーツを紹介しよう。

文/木内一行、写真/日産、マツダ、CarsWp.com

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「オープンで楽しむ国産リアルスポーツの重鎮」 日産・フェアレディZ(Z33)

漢なら冬に乗れ! お手頃感アリアリだけど粋にキマる「オープンスポーツ」4選
マッシブなスタイリングはクーペ同様。スリーサイズは全高が10mm高くなった以外は共通だ。ただ、専用のボディ構造部品の追加や剛性アップを行い、オープンながら高剛性を実現

 2000年にZ32が生産終了し、約2年のブランクを経て復活したZ33。フロントミドシップからなる理想に近い前後重量配分や高剛性のボディ、トルクフルな3.5リッターV6エンジンなどにより歴代Z同様、走りを存分に楽しめるスポーツクーペに仕立てられた。

 そんなZ33にオープンモデルのロードスターが追加されたのは2003年10月。クーペ同様の動力性能を保ちながら、オープンでしか味わえない開放感やオープン時のデザインの美しさ、ソフトトップの容易な開閉操作などに注力して開発された。

 なかでも注目は、世界初と謳われる「ワンレバー3ロック方式」というソフトトップの開閉方法。頭上のスイッチを押し、レバーを起こしてロックを解除。そのうえで開閉スイッチを押せば約20秒でオープンにすることが可能となっている。

 ちなみに、エンジンはクーペと同じ3.5リッターV6のVQ35DEで、ミッションは6MTと5ATをラインナップ。

 また、クーペとともに2005年9月のマイナーチェンジで前後の意匠を変更。6MT車がパワーアップした(280psから294psへ)。さらに2007年1月のマイナーチェンジではエンジンをVQ35HRに換装し、313psの最高出力を手に入れたのである。

 このように進化を繰り返してきたZ33だが、市場での相場は比較的手が出しやすいもの。もっとも豊富な前期なら100万円以下でも選択肢は多いし、中期(2005年9月〜)でも一部は2ケタ万円がある。

 さすがに後期(2007年1月〜)は物件数自体が少なく相場も高めだが、総じて手軽に狙えるオープンスポーツであることに変わりはない。

「サイズアップしても人馬一体は健在」 マツダ・ロードスター(NC)

漢なら冬に乗れ! お手頃感アリアリだけど粋にキマる「オープンスポーツ」4選
ロードスター初の3ナンバーとなったボディは、初代、2代目と続く象徴的なショルダーラインとプロポーションを継承。2008年と2012年にフロントマスクのデザインが変更された

 1989年のデビュー以来、生粋のライトウエイトスポーツとして世界中のファンに愛されているロードスター。現行モデルは4代目にあたるが、2005年にモデルチェンジした先代NC型は少し異色な存在だった。

 最大のハイライトは、ボディ、エンジンともに拡大されたこと。プラットフォームはRX-8のそれをベースとしたもので、ロードスター初の3ナンバーボディを採用。エンジンは初代アテンザなどにも搭載された2リッター直4のLF-VEが搭載された。

 そして、初代から継承する「人馬一体」の開発コンセプトをもとにしつつ、徹底した軽量化や前後重量配分の最適化を行ったことで、ロードスターらしい軽快な走りを実現したのである。

 また、2006年にはリトラクタブルハードトップ仕様のRHTを追加し、より幅広いニーズに応えることが可能となった。

 しかし、肥大化したロードスターを受け入れられないファンが多くいたことも事実で、世間では不人気のレッテルを貼られてしまった。とはいっても、2代目後期と3代目前期を比べても車両重量は極端に増えていないし(RS・6MT比で20kg増)、ファンな走りも健在。決してライトウエイトスポーツの道から外れたわけではないのだ。

 そんなNC、現在の中古車市場ではロードスターの中で最もお得感が強い。初代NAは高額になったし、2代目NBもそれに引っ張られて相場はやや上がっている。それらと比べるとNCはまだ手頃で、100万円以下でも物件数は豊富だしRHTを選ぶことだって可能。選択肢が多いことも魅力だ。

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