昔のクルマで名車と呼ばれたのはセダンやスポーツモデルが多かったが、現代は多様性の時代。名車はどのジャンルから出ても不思議ではない。ここではコンパクトカー&ミニバンから2台ずつ候補を出し、10年後の名車にふさわしいクルマを選ぶ!!
※本稿は2025年11月のものです
文:片岡英明/写真:トヨタ、レクサス、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
※10年後、名車に近いのはどちらかを評価判定する。評価の点数は「100点」の持ち点を各車に配分
走りのコンパクト比較:トヨタ GRヤリス vs レクサス LBX MORIZO RR
コンパクトカーのヤリスを究極の4WDホットハッチに仕立てたのがGRヤリスだ。
世界ラリー選手権を戦うマシンのノウハウを注ぎ込み、走るステージに関わらず刺激的な走りを満喫できる。8速ATもサーキットでMT車と互角の走りを見せるなど、実力派だ。
レクサスのボトムを受け持つLBXに設定されたモリゾウRRは、基本メカニズムをGRヤリスと共有している。軽やかな身のこなしを見せ、こちらも運転するのが楽しいモデル。
希少価値は認めるが、モータースポーツに参戦していない状況もあり、名車の称号を与えられるかは微妙だ。
●評価……トヨタ GRヤリス:75点 レクサス LBX MORIZO RR:25点
Lサイズミニバン比較:トヨタ アルファード/ヴェルファイア vs 三菱 デリカD:5
アルファードとヴェルファイアはミニバンの世界観を大きく変え、高級路線を定着させた。ミニバン界のクラウン的な存在であり、富裕層の獲得にも成功している。
高級セダンからアル/ヴェルに乗り換える人も多く、ファンも世界へと広がりを見せてきた。
デリカD:5は2007年のデビューだが、今は4WDだけに絞り込んでいる。最新モデルは4WDの制御を緻密にし、さらにポテンシャルを高めた。浮気をしない一途なファン、タフな走りを信頼するファンが多いのはデリカD:5だ。
初代デボネアの販売記録を更新し、最長記録を打ち立て、さらに前へ向かって突き進んでいる。デリカD:5には名車の資格ありだ。
●評価……トヨタ アルファード/ヴェルファイア:35点 三菱 デリカD:5:65点
























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