ドローン対策車も令和ならではの装備
令和になって、変化が見られるといえば、ドローン対策車の運用が本格的になったこと。今回も先行車の位置にドローン対策車が編成されており、行先地へのルートやその周辺で警戒を行っていた。
ルートがクリアになると、いよいよ大統領車列が登場。先導に白バイが3台、そして先導パトカー、前駆警護車、大統領専用車(ビースト)×2台、後衛警護車×2台、シークレットサービスの車両などが続く。アメリカ大統領の車列で特徴的なのは、やはりこのシークレットサービスの車両の面々だ。
警視庁の後衛警護車のすぐ後には、米国の警護車ハーフバックと電波妨害を行うECMサバーバン。そして警視庁のフォード警護指揮車を挟んで、その後ろにはWHCAの「ロードランナー」サバーバンが追走。この車両は大統領の行先地での安全な通信環境を構築・確保するための車両で、今回の運用は異なっていたが、通常はWHCAの「フォードF350スーパーデューティー」とペアで活動している。
さらに随行車が続き、車列の後方にはシークレットサービスHAMMERチームのフォードF550スーパーデューティーが。同車は救急車がベースとなっており、電動カッターや防護服などの各種救助資機材を装備し、有事の際にはレスキュー任務のほか、負傷者を搬送することも想定されている。
そして後押さえのパトカーや遊撃車が走行し、規制解除の車両が続き、総勢30~40台ほどの大名行列となる。
車列が通るときは、独特の緊張感が漂い、それがまた特別感を醸し出し、パトカーファンを魅了する。今回はエルグランド警護車の運用がサプライズであったが、次回は、どんな車列を見せてくれるのか楽しみだ。
最新の警護車や警護車列については『令和パトカー大全』を参照してもらいたい。
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