積雪や凍結路面など、冬場のドライブには注意すべき点が多いが、雪がほとんど降らない地方にだってクルマのケアをはじめ気をつけたいことは多い。今回は、ついやってしまいがちな冬場のNG行為をチェックしていこう。
文:長谷川 敦/写真:写真AC
【画像ギャラリー】愛車の寿命を縮める冬に避けるべき行為とは?(14枚)画像ギャラリー乗車段階でやってはいけないこと
●熱湯で凍ったフロントガラスを融かす
朝、クルマに乗って出かけようとしたらフロントガラスが凍結していて前が見えないというケースは意外に多い。
こんな時には水をかけてガラス表面の氷を融かすのが手っ取り早いのだが、ここでのNG行為は水ではなくお湯、特に熱湯をかけてしまうこと。
温度が高ければ氷も短時間で融けるのは事実だが、冷えていたガラスが急激な温度変化によって割れるリスクがあり、ワイパーゴムを傷める危険性も高い。
急いで出発したい気持ちはわかるが、ここは焦らずにクルマのデフロスター(フロントガラスの曇り取り機能)を作動させて氷が融けるのを待つか、解氷スプレーを使って対処したい。
また、ウィンドウウッシャー液も低温で凍ってしまわないよう不凍タイプにしておくと安心できる。
フロントガラスが凍結したままの状態で道路に出るのはきわめて危険なので絶対にやってはいけない。
●エンジン始動直後に高回転を使う
クルマのエンジンにはオイルやガソリンなどの多くの液体が使われているが、これらの液体は当然ながら低温状態では硬くなる。
特にエンジンオイルが十分に温まらず、硬いままでエンジンを一気に吹かすと適切な潤滑が行われずにエンジンの負担も増大する。
本来ならば発進前にある程度暖機運転を行っておくのが理想だが、条例でアイドリングストップを義務付ける自治体も多く、エンジン始動後はできるだけ速やかに発進させる必要がある。
こうした理由から、気温の低い時期の発進直後はエンジンの回転(=クルマの速度)をあまり上げずに走り、オイル類がきちんと温まってから速度を上げていくのが賢明だ。
路上で気をつけたいふたつのポイント
●短時間のアイドリング繰り返し
アイドリング中はエンジン温度が上がりにくく、排気ガス中の水分がマフラーやエンジン内部で結露することもある。
結露の水分がエンジン内部にサビを発生させたり、エンジンオイルと混ざってスラッジ(汚れ)の原因になったりする。
特に冬場は結露しやすいため、短時間のアイドリングを繰り返すような運転は避けるように心がけたい。
また、エンジンが冷えていると不完全燃焼も起こりやすくなり、これによって発生した炭素粒子や未燃焼ガスが汚れとなってエンジン内部に堆積してしまう。
当然ながら、内部が汚れたエンジンでは本来の性能が発揮されない。
交通状況によっては難しい場合もあるが、なるべくエンジンを回して結露やスラッジを発生させないのが得策だ。
●頻繁な短距離運転
低温期は外で歩くのがツラく、近場への買い物にもついクルマを使ってしまいがちになる。
当然、クルマでの走行自体は短距離になるのだが、こうした行為をしょっちゅう行うのは感心しない。
これは先に説明したアイドリングの繰り返しにも通じることだが、エンジンを低温のまま短時間回すことを何度も行うと、エンジン内部の結露やスラッジを発生させやすくするだけでなく、循環不全によるエンジン劣化も招く可能性がある。
特に冬季はこれらのトラブルが起きやすいので、定期的にある程度の距離を走るようにして、エンジンのコンディション維持に努めたい。
また、バッテリーの性能が低下する冬季に充電不足となるケースも考えられることも忘れないでほしい。


















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