日産は2025年10月7日、インド市場向けの新型SUV「TECTON(テクトン)」を発表した。続く12月18日には、同じくインド市場向けの7人乗りMPV「GRAVITE(グラバイト)」もお披露目され、さらに2027年初頭には7人乗りのCセグメントSUV投入も予定されている。
14億人という世界最大級の人口を抱え、都市化の進展と中間層の拡大を背景に、自動車市場としての存在感を急速に高めているインド。日産はこの地でコンパクトSUV「マグナイト」をヒットさせており、インドを成長戦略の重要拠点と位置づけているようだ。本稿では、新たに発表された「テクトン」と「グラバイト」の概要を整理しつつ、日本導入の可能性についても考えてみたい。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】巨大市場インドで日産が仕掛ける「SUV攻勢」!! インド日産における新商品群「グラバイト」と「テクトン」(8枚)画像ギャラリー実用性重視!! 7人乗りMPV「グラバイト」
日産「GRAVITE(グラバイト)」は、2026年初頭の登場が予定されているBセグメントの7人乗りコンパクトMPVだ。日産がインド市場向けにリリースする新商品群の「先陣」を切る存在となる。
現代のインド市場では、大家族での移動や日常使いのしやすさが重視される傾向が強く、グラバイトはまさにそうしたニーズを正面から捉えた実用志向のモデル。ルノー・日産アライアンスのCMF-Aプラットフォームを採用し、基本骨格は、ルノーの3列シート7人乗りMPV「トリバー」と共通になるとみられている。もっとも、外観については専用デザインのフロントフェイスやバンパー、ホイールが与えられ、単なるバッジ替えに終わらない「日産らしさ」を強調してくるはずだ。
パワートレインはトリバー同様に1.0Lガソリンエンジンを中心に、5速MTやEasy-R AMT(クラッチ操作不要のAMT)が組み合わされる可能性が高い。価格帯は60~90万ルピー(約105~157万円)と見込まれ、都市部から郊外まで幅広い用途に応える「堅実な選択肢」となりそうだ。
インドC-SUV市場に真っ向勝負を挑む「テクトン」
日産「テクトン(TECTON)」は、2026年中頃の投入が予定されるCセグメントSUVだ。日産がインド市場で本格的に勝負をかける中核モデルでもある。
ティザー画像から確認できるように、「SUVらしさ」を意識した力強いスタイリングが特徴で、フロントまわりには、日本導入も予定されている日産の大型SUV「パトロール」を想起させる、堂々としたグリルデザインやC字型LEDライトが与えられ、シャープなボンネットラインも相まって存在感は抜群。ヒュンダイ「クレタ」やキア「セルトス」といった現地の人気モデルを強く意識した造形といえる。
プラットフォームはCMF-B系を採用し、今後登場予定のルノー「ダスター」と多くを共有する見込み。パワートレインは1.0Lおよび1.3Lのガソリンターボが主軸となり、燃費性能と動力性能のバランスを重視した構成となりそうだ。将来的なハイブリッド化も視野に入っていると考えられる。
装備面では、大型タッチスクリーンやデジタルメーター、ワイヤレス充電、360度カメラなど、現地ユーザーが重視する先進装備をしっかりと網羅。上位グレードにはサンルーフや質感の高い内装素材などを採用し、グローバル仕様をなぞるはずだ。
価格は100~110万ルピー(約175~192万円)前後からと予想される。激戦区CセグメントSUV市場で十分な競争力を持たせてくるはずだ。











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