AT車の普及率が高い日本においてMT車は貴重な存在。しかも、MT車というとスポーツカーだったり若い人が乗るイメージが先行する。ところが、中高年でも気後れせず、純粋に運転が楽しめるMT車もある。初めてのMT車としても、久しぶりのMT車としてもお薦めのモデルはコレだ。
文:木内一行/写真:スズキ、ホンダ、マツダ
【画像ギャラリー】クルマ好きオジサンはやっぱりMT車が好き!(12枚)画像ギャラリー「街中でも楽しい6MT×ターボの軽」 ホンダ・N-ONE
MTの軽自動車というと、商用車やベーシックグレード、もしくは完全なスポーツモデルを想像しがち。しかし、N-ONEならファーストカーとしても満足できる質感を持ち、デイリーユースでも使いやすいオトナのMT車として楽しめる。
2020年にモデルチェンジした現行N-ONEは、普遍的な存在を目指した正常進化モデル。そのためエクステリアは初代のデザインをベースにブラッシュアップし、パッと見では見分けがつかないほど酷似している。
しかし中身は真逆で、新世代のプラットフォームを採用しつつパワートレインも一新された。
そのなかで異彩を放つのがスポーティグレードのRSで、ターボエンジンを搭載するとともに6MTを設定。S660と同じクロスしたギアレシオを組み合わせつつ、シフトアップ操作力の低減やショートストローク化で痛快なドライビングを実現。S2000のデザインをベースとした専用デザインのシフトノブを採用するなど、演出も粋だ。
なお、デビュー当初はRS専用セッティングが施されたCVTもラインナップされていたが、2025年の改良でRSは6MTの専用グレードとなった。
あくまでもセミトールタイプの軽自動車ゆえ、絶対的なパワーはないしスポーツカーのようなキレ味抜群のハンドリングもない。しかし、街中でも気軽に楽しめるMT車という点では、N-ONEに勝るものはないだろう。
「クルマを操る楽しさはスイスポ譲り」 スズキ・スイフト
平成生まれのホットハッチとして走り好きユーザーから支持されてきたスイフトスポーツ。2025年に惜しまれつつ生産終了となり、それ以来後継モデルは登場していないが、現行スイフトだってスポーツ譲りの“走り”を受け継いでいる。
2023年に登場した現行モデルは、プラットフォームこそ先代からのキャリーオーバーだが、各部の適正化や改良により、軽量かつ高剛性なボディを実現。
サスペンションも基本は先代と同じだが、ブラッシュアップするとともに細部の仕様変更を行い、操縦安定性や乗り心地が向上した。
一方パワートレインは新開発で、エンジンは1.2リッター直3のガソリンと、それにモーター機能付き発電機「ISG」を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様の2タイプ。
ミッションはCVTが基本だが、一部グレードには国内のマイルドハイブリッドで初となる5MTもラインナップ。エンジン自体の最高出力は82psだし、アシストするモーターも3.1psしかないが、920kgという軽量なボディを活かしてキビキビとした走りが可能だ。
あくまでもベーシックコンパクトだから、速さ的にはたかが知れている。しかし、スイフトスポーツの血をわずかながらでも受け継ぐスイフトは、目を三角にして飛ばさなくても十分に楽しい1台といえよう。
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