2025年9月に登場したホンダ N-ONE e:は、N-VAN e:に続いて投入されるホンダの軽BEV。「日常使いに安心感をもたらす」を目標に、航続距離295kmを実現。普段使いなら充電の不安なく乗れそうなうえ、N-ONE譲りのデザインも魅力だ!!
※本稿は2025年10月のものです
文:国沢光宏/写真:奥隅圭之、ホンダ、日産
初出:『ベストカー』2025年11月26日号
人気のN-ONEにBEV版が登場
ホンダの電気軽乗用車『N-ONE e:』に試乗したのでレポートしてみたい。
エクステリアは基本的にN-ONEの外板のままながら、フロントのデザインを変えたことで雰囲気からしてまったく違う。クルマのデザインにおけるフロントの重要さを改めて考えさせられる。
運転席に座ると、こちらはシンプル。好意的に評価すれば「シンプルで飽きない」となるも、SAKURAのほうが上質ですね。
プッシュボタンで起動させ走り出す。いやいや素晴らしい! アクセル踏むとスムーズさとレスポンスのバランスがちょうどよく、期待値どおりの加速をしてくれる。
駆動系(モーターとデフ)の精度もしっかり出ており、このあたりが電気自動車の質感に決定的な影響を与えますね。絶対的な加速感は電気自動車特有の「ドカン!」じゃなく均質なトルク感が続く。「伸びる感じ」だ。
乗り心地は同じホンダの電気自動車ながらツキ上げ感が激しいN-VAN e:とまったく違う。滑らかでエンジン車より落ち着いている。コーナーでの挙動も軽自動車と思えないくらい安定している。
重い電池を床下に積んでいるためエンジン車よりずっと重心が低く、バネとダンパーのセットアップも有利なんだと思う。市街地から高速道路まで走ってみたけれど、褒める以外なし。
グレードは2つあるけれど、航続距離がカタログデータで295kmもあるため、日常使いであれば急速充電ポートのないベースグレード(269万9000円)で充分だと思う。
ただ6万6000円もする200V普通充電器は別売り。標準装備していないの、日産とホンダだけ。少しあざといビジネスだ。電気軽乗用車を考えているなら、JMSに出展されるスズキとBYDを見てから決めたい。
●ホンダ N-ONE e:の注目ポイント
・低重心で安定感のある操安性。BEVにもかかわらず、1030kgの車重は軽い
・29.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離295kmを実現
・アクセル操作に対し違和感なくトルクが立ち上がり、ストレスのないドライバビリティ























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